ドラ2で呼ばれ「こいつ誰?」…“酷い指名”と揶揄 由伸打ち逸材21歳、覆した前評判
山本から安打…カーターは昨年の世界一に貢献、今季は新人王候補の1人
ドジャース・山本由伸投手は28日(日本時間29日)、敵地レンジャーズとのオープン戦に先発し、2回1安打無失点3奪三振と衝撃デビューを飾った。右腕から唯一安打を放ったのは21歳のエバン・カーター外野手。2020年ドラフトで2巡目(全体50位)指名された際は、全く無名の選手だったことから「酷い指名」と揶揄されたが、昨年メジャーデビューして世界一に貢献。今季は新人王候補の1人にあげられている。
カーターはこの試合に「2番・右翼」で出場。初回1死から山本の内角寄り直球を中前に運んだ。昨年9月にメジャーデビューし、23試合で打率.306(62打数19安打)、5本塁打をマーク。ポストシーズンでも17試合で打率.300(60打数18安打)をマークし、世界一に貢献した。
2020年のMLBドラフトで2巡目指名されたが、当時は無名の存在。MLB公式サイトでシニアライターを務めるジム・カリス氏は「ドラフトを35年間取材してきたが、3巡目までに指名された選手で、ドラフト前日まで名前を知らなかったのはカーターだけだ」と記事に記した。
指名された時の状況について、カーターは「(ドラフト指名は)人生で一番幸せの日のはずだ。でもその日まで『こいつは凄い』と言われていたのに、(指名されたら)ツイッターで『こいつ誰?』『酷い指名』と大騒ぎになった」と振り返っている。
それから3年後、カーターは球界屈指のプロスペクトに成長。14打数6安打、打率.429をマークし、「ポストシーズンのヒーローになった」とカリス氏は伝えている。酷評を覆し、世界一軍団の1人となったカーター。メジャー2年目の飛躍が楽しみだ。