侍J初選出…“怪物”21歳は「次にメジャーに行く」 欧州指揮官が警戒、動画で受けた衝撃
6日、7日で侍ジャパンシリーズが開催…欧州監督は山下舜平大を警戒
野球日本代表「侍ジャパン」は6日から京セラドーム大阪で、「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ2024 日本vs欧州代表」に臨む。欧州代表のマルコ・マッツィエーリ監督が警戒したのはトップチーム初選出の“怪物”21歳、山下舜平大投手(オリックス)だった。
今大会は日本代表常連組から大学生まで幅広い世代を選出。投手では宮城大弥投手(オリックス)、栗林良吏投手(広島)ら、昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した選手もいたが、最初に山下の名前を挙げた。
山下は福岡大大濠高から2020年ドラフト1位でオリックスに入団すると、3年目の昨季、開幕戦で1軍デビュー。16登板で9勝3敗、防御率1.61の好成績を残し、新人王に輝いた。身長190センチから投げ下ろす最速160キロの直球を武器にパ・リーグの打者を圧倒した。
マッツィエーリ監督は「(日本代表の)チーム全体に関しては若手選手も多いし、分からない部分も多い」としながらも、事前に動画で選出選手の投球をチェック。山下に関しては「ストレートも速いし、スプリットもいい。動画でしか見ていないけど、次にアメリカに、メジャーに行く投手だと思う」と大絶賛だった。
欧州代表は4日、今季からNPB2軍に参戦する「くふうハヤテ」と京セラドームで練習試合を行った。7回まで無失点に抑え込まれていたが、WBCで佐々木朗希投手(ロッテ)から痛烈二塁打を放ったマレク・フリプ外野手が左中間に3ラン。9回に追いつき、4-4の引き分けに持ち込んだ。
「侍ジャパンの投手陣はフォーク、スプリットが良いのは知っている。今日は少しでも日本の投手の傾向を見ることができて良かった」と振り返る。「日本のいいところは規律の良さと何があっても戦い続けるスピリッツ。私たちも負けないようにしたい」と2日後の対戦へ、照準を合わせた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)