緊迫の現場で…同席の同僚が「ラテン系の通訳を」 大谷翔平への気遣いジョークに米絶賛
大谷の声明発表にE・ヘルナンデスが同席「ラテン系の視聴者に通訳するため」
ドジャース・大谷翔平投手は25日(日本時間26日)、違法賭博に関与し、大谷の資金を盗用した疑いで球団を解雇された元通訳、水原一平氏の騒動に関して声明を発表した。シリアスな会見場に現れたのは同僚のエンリケ・ヘルナンデス内野手。同席した理由について「ラテン系の視聴者に通訳するためにここにきた」とジョークを飛ばしていた。
大谷はこの日、古巣エンゼルスとのオープン戦前に取材対応。質疑応答なしで声明という形になったが、水原氏が20日付で解雇になって以降初めて騒動について口を開いた。重苦しい雰囲気が漂う中、球団幹部とともに会見場に入室したのは、ヘルナンデスとジョー・ケリー投手だった。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の解説エリック・キャロス氏が大谷とヘルナンデスの会話を明かした。「ショウヘイは座っていて、ここで何をやっているの? という表情をしました。するとキケは『ラテン系の視聴者に通訳するためにここにきた』と言い放った。チームメートの絆ですね」と粋なジョークがあったそうだ。
地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のジャック・ハリス記者によると、実際にはヘルナンデスは黙って見守っていたそうだ。長年連れ添った水原氏の“背信行為”に激震が走る中、チームメートがすかさず気遣い。グラウンドに戻った大谷には笑顔が戻っていた。同局のるスティーブン・ネルソン氏も「(会見をしたことで)野球に限定すれば、これで全員が共に前に進むことができます」と前を向いていた。
(Full-Count編集部)