投手が大豊作、西武は投打で苦戦…パ各球団を点数で評価、前半戦助っ人査定
首位の西武から5位ロッテまで6.5ゲーム差のパ・リーグ
3月30日に開幕を迎え、そこから約3か月半が経過したプロ野球。各球団が80試合前後を戦い、オールスターブレイクに入った。13日に京セラドームで、14日には熊本・藤崎台県営野球場でオールスターゲームが行われる。ペナントレースは4日間の中断を挟み、16日に再開される。
パ・リーグは開幕からスタートダッシュに成功した西武が、浮き沈みがありながらも首位をキープして前半戦を折り返した。2.5ゲーム差の2位で日本ハムが追い、2年連続の日本一を目指すソフトバンクは波に乗れずに西武と6.5ゲーム差の3位タイ。オリックスがソフトバンクと並び3位、ロッテはゲーム差なしの5位となり、楽天が大きく引き離された最下位となっている。
各球団がリーグ優勝を目指して戦力を整備し、臨んだ今シーズン。前半戦、戦力補強のためにチームに加えた助っ人外国人はどれほどの働きを見せてくれたのか。外国人たちのここまでの働きを見ていき、各チームの外国人補強を100点満点で採点してみた。
◯1位:西武(78試合46勝31敗1分)30点
ニール・ワグナー投手
29試合2勝1敗0S7H 4.85
ファビオ・カスティーヨ投手
20試合7勝4敗3S1H 6QS 4.48
ブライアン・ウルフ投手
8試合2勝2敗0S0H 3QS 5.45
デュアンテ・ヒース投手
13試合0勝0敗0S5H 3.18
エルネスト・メヒア内野手
42試合110打数23安打6本塁打12打点 .209
1軍出場なし
郭俊麟投手
首位を走っている西武だが、外国人事情は正直、苦しいと言わざるを得ない。セットアッパーのワグナーは7ホールド、防御率4.85と苦しみ、先発からクローザーに配置転換されたカスティーヨも不安定な投球が続く。先発として期待されたウルフも故障が相次ぎ、まだ2勝だ。メヒアも打率.209と低空飛行が続く。優勝の可能性が高まる中、後半戦に向けて、特に投手陣に新たな助っ人補強があっても良さそうだが……。
◯2位:日本ハム(79試合44勝34敗1分)70点
マイケル・トンキン投手
32試合3勝1敗12S10H 1.74
ニック・マルティネス投手
14試合7勝5敗0S0H 11QS 防御率2.72
ブライアン・ロドリゲス投手
3試合0勝2敗0S0H 0QS 防御率14.04
オズワルド・アルシア外野手
55試合178打数45安打8本塁打24打点 打率.253
ブランドン・レアード内野手
73試合277打数64安打16本塁打40打点 打率.231
パ・リーグで助っ人が最も活躍しているのは、この日本ハムか。リリーフのトンキンはセットアッパー、クローザーとチーム状況によって役割を変えながら、12セーブ10ホールド、防御率1.74と好成績をマーク。先発のマルティネスは14試合で11クオリティスタート(QS、6回以上を投げて自責3以下)と安定感抜群だ。とにかく早いテンポで長いイニングを投げられるためにチームにとって重要な働きを果たしている。アルシアはここに来て調子を上げてきており、レアードはここまで16本塁打。打率が高くないのは、今に始まったことではなく、例年通りの働きと言える。ロドリゲスだけは期待外れに終わったものの、外国人枠4枠はキッチリと使えていると言える。