メディアが待ち続けるポルシェ… “話さない”大谷翔平の神格化にド軍同僚も衝撃
米スポーツ専門局「ESPN」が“大谷報道”について言及
ドジャース・大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、敵地・カブス戦に出場し4打数2安打の3試合連続マルチ安打でチームの4-1の勝利に貢献。違法賭博に関与した疑いで元通訳の水原一平氏が解雇される騒動もあったものの、米メディアはシーズン開幕前に「スポットライトの中で孤立するショウへイ・オオタニ」とタイトルをつけて、大谷の異次元の注目度を紹介した。
米スポーツ専門局「ESPN」は「毎日、日本の新聞全紙に出ていて、ニュース番組にもほぼすべて出ている。特に今は、野球をやっている国ならどこも彼をいくら報道しても足りない」と大谷のスター性に着目。その上で「オオタニのフォース圏内に最初に入り込んだドジャース選手はリリーフのJP・ファイアライゼンだっただろう」とした。
ファイアライゼンは2月のスプリングトレーニングでのライブBPで大谷と対戦。“ドジャース移籍1号”となる柵越え弾を打たれた。あくまで練習での一コマとあって、同メディアは「ファイアライゼンは調整が終わってロッカーに戻るまでは、それ(ライブBPで大谷にHRを打たれたこと)について何とも思わなかった。ただ、心地よい春の日に調整をしていただけだった」と言及した。
ところがロッカーに戻ると、待ち受けていた50人ほどの記者やカメラクルーに驚いたという。「何を投げたか」「スタンドインすると思ったか」「どんな感じだったか」「スイングについてどう思った」「あんなスイングを見たことあるか」と“質問攻め”にされた状況を明かしている。
「どんな些細な情報でも手に入れようと多くの記者がオオタニについて回る光景は繰り返し観察されているが、それは今でも見事だ。この春、日本のカメラマンが選手の駐車場入り口に陣取り、オオタニが(ポルシェを)運転してミズハラが助手席にいる写真を撮ろうと日々待ち構えていた。前日に撮り、その後撮るのも同じ写真だ」とその加熱ぶりを報じた。
同メディアは、1人のドジャース選手が匿名を条件に「普通じゃない。彼らは毎日ここに来てる。彼は彼ら(記者)に決して話をしないのに」とのコメントを掲載した。
さらに同メディアは「ミズハラの解雇、そして(大谷との)双方の話が食い違ったことを受け、人だかりはさらに大きくなった。オオタニは単なる野球の物語ではない。この最も予想しなかった物語を取材するために、2か国の国営報道機関が取材に来た。3月25日(日本時間26日)は100人近くの記者が会見場で肩を並べて立ち、オオタニの声明に耳を傾けた。彼は質問を受けずに退室した」とした。大谷の大きな存在を淡々と綴っていた。
(Full-Count編集部)