吉田正尚を「獲得したいチームない」 元GMがトレード“否定”…指摘した110億円契約の重み
レッズ、ナショナルズでGMを務めたボウデン氏「彼はどこにも移籍しない」
レッドソックスの吉田正尚外野手について、元GMが辛辣な持論を展開している。チームは53試合を終え、27勝26敗の勝率.509でア・リーグ東地区3位。今後の展開次第では売り手に回る可能性もあるが、レッズ、ナショナルズでGMを務めたジム・ボウデン氏は、「彼はどこにも移籍しない」と予想した。
2022年12月にオリックスからポスティングシステムを利用し、レッドソックスと5年総額9000万ドル(約110億円)で大型契約。しかし、2年目の今季は左手親指を負傷し、負傷者リスト(IL)入りしている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」でアナリストを務めるボウデン氏は、「その契約では、(契約の)大部分を負担してもトレードすることはできない」と指摘した。
昨季は首位打者争いにも絡むなど、140試合に出場して打率.289、15本塁打、OPS.783と1年目にしては悪くはない成績。しかし、今季は指名打者としての出場がほとんどとなり、打撃でのさらなる貢献が求められる中、24試合に出場して打率.275、2本塁打、OPS.736。スタメンから外れることも多くなっていた。
ボウデン氏は「彼は平均以下の守備力しかなく、それほどパワーやスピードがある訳でもない。彼はコンタクト能力、出塁、そして滅多に三振しないことに優れている。しかし、相手にダメージを与えるほどの攻撃力はない」と評価。「間違いなく、DH専属で彼を獲得したいと思うチームは十分にはいないだろう。つまり、彼はどこにも移籍しないと予想する」と大型契約の難しさを語った。
(Full-Count編集部)