交流戦直前に監督“休養” 最下位に低迷する西武にOB辻氏が提言…「どう打順を回していくか」
46戦15勝31敗の最下位に沈んでいる
パーソル パ・リーグTVは5月28日からの「日本生命セ・パ交流戦2024」に向けて、「レジェンドOB 日本生命セ・パ交流戦 超分析」と題した動画を投稿。西武編に登場したのは、前監督の辻発彦氏。指導者としての目線から、交流戦の戦い方について熱く語っている。
28日を終えた時点で46戦15勝31敗の最下位に沈んでいる西武。辻氏は「チャンスをもらった若い選手はレギュラーを掴もうという意識で。選手間の競争が生まれることでチーム力を上げていってほしい」と語る。
巻き返しを図りたい交流戦では初戦から監督が交代。松井稼頭央前監督が休養となり、渡辺久信GM監督代行として11年ぶりにユニホームに袖を通した。辻氏は「(セ・リーグ主催試合は)ほとんど9番にピッチャーが入ってくるので、次の回に1番から始められるように、どう打順を回していくか」と攻撃面での戦い方が変わると指摘している。
辻氏が指揮を執った2017年から2022年までの6シーズンは、新型コロナウイルス感染症の影響により交流戦が中止となった2020年を除き、いずれも勝率5割以上の成績を残していた。ところが、2023年は阪神以外のセ・リーグ5球団にカード負け越し、18戦6勝12敗で12球団中最下位という結果に終わってしまった。
今季の交流戦で辻氏が期待したい選手として挙げたのは、源田壮亮内野手と外崎修汰内野手の2人だった。源田は4月に月間打率.216と落ち込んだものの、5月はコンスタントに安打が生まれるようになり、徐々に調子を取り戻しつつある。
外崎も一時は打率1割台に低迷するも、5月4日のソフトバンク戦で延長10回裏にサヨナラ打を放ち、昨季から続いていた延長戦での連敗を止めた。25日にも逆転の2点適時打が生まれ、チームの連敗脱出の立役者となっている。
西武では、中村剛也内野手が交流戦で過去に4度最多本塁打に輝くなど、歴代最多の通算79本塁打、211打点をたたき出しているが、源田や外崎といった中堅の選手が期待通りの活躍をすれば、チームも上昇気流に乗るだろう。
(「パ・リーグインサイト」高橋優奈)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)