92億円男と契約で職失った元助っ人 “宣告日”に1試合2発の躍動に皮肉「謎だったよな」

ユリ・グリエル(写真はマーリンズ在籍時)【写真:Getty Images】
ユリ・グリエル(写真はマーリンズ在籍時)【写真:Getty Images】

アストロズを解雇のアブレイユ…弾き出されたグリエルが3Aで2本塁打

 アストロズは14日(日本時間15日)、2020年ア・リーグMVPのホセ・アブレイユ内野手を解雇したと発表した。2022年オフに3年総額5850万ドル(約92億円)でアストロズ入り。これにより居場所を失いチームを去ったのが元DeNAのユリ・グリエル内野手だったが、この日の3Aの試合で2本塁打。健在ぶりを示すという皮肉な展開になった。

 通算1587安打、263本塁打を誇る37歳のアブレイユは、ホワイトソックスで2014年に新人王。2019年から2年連続打点王に輝き、短縮シーズンだった2020年には打率.317、19本塁打、60打点でMVPを受賞した。アストロズ移籍1年目の昨季は141試合で打率.237、18本塁打。今季は35試合で打率.124、2本塁打、7打点と不調に喘いでいた。

 一方、40歳のグリエルはアストロズで2016年から7年間プレー。2021年には首位打者に輝いたが、2022年は打率.242に終わった。オフにFAとなりアブレイユと入れ替る形でアストロズを離れた。昨年はマーリンズで108試合に出場し、打率.245、4本塁打、27打点。今季はブレーブスとマイナー契約を結び、傘下3Aグウィネットの一員として出場したこの日の試合で2発を放った。ここまで35試合出場で打率.261(134打数35安打)、4本塁打20打点、出塁率.346、長打率.425、OPS.771をマークしている。

 全米野球記者協会所属のフランシス・ロメロ記者が自身のX(旧ツイッター)に「今夜グリエルは3Aでマルチ本塁打。2019年8月14日以降では初となる1試合2本塁打」と綴ると、アストロズファンと思われるファンから「戻ってこい」とコメントが寄せられた。

 また、アブレイユ解雇の報を受け、SNSには嘆きの声が。「ユリ(グリエル)の方が断然いい選手だ!」「いい選手がいないんだったら、ユリを残しておくべきだった」「お金が(アブレイユより)かからない」「ユリが私たちのためにしてくれたことと、アブレイユが私たちにしたことを考慮すると、(アブレイユとの契約は)間違いなく酷い決断だ」「HOUがグリエル切ってアブレイユ取った動き謎だったよな」「グリエル(との関係を)切ったのにアブレイユさんまで切られて本当に悲しい……」とコメントが寄せられている。

(Full-Count編集部)

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