【高校野球】怪物・清宮が甲子園1号&2点二塁打、3安打5打点の大暴れ 早実9年ぶり8強
清宮は加藤と2者連続弾の本塁打に2本の二塁打、斎藤擁して全国制覇した2006年以来の8強
第97回全国高校野球選手権大会は第10日が15日、甲子園球場で行われ、早実(西東京)が東海大甲府(山梨)を8-4で破り、8強に進出した。注目のスーパー1年生、清宮幸太郎内野手が3回に甲子園初アーチとなる2ラン。さらに、6回には走者一掃の二塁打を放ち、1本塁打、2二塁打の4打数3安打5打点と大暴れした。早実の8強入りは、エース斎藤佑樹(日本ハム)を擁して全国制覇を果たした2006年以来9年ぶりとなった。
早実は初回、清宮の死球などで1死一、二塁とチャンスを作る。4番・加藤は三飛に倒れたが、続く金子がレフトへタイムリー。1点を先制した。
一方、東海大甲府もその裏、1死から福武がスリーベースを放つと、角山のセカンドゴロの間に生還。すぐに同点に追いついた。
3回、早実は先頭の玉川がライトへのヒットで出塁し、打席には清宮。相手エース菊池から右中間へと運び、豪快な甲子園1号をマークした。さらに、続く主砲・加藤もライトへ痛烈なソロ。2者連続ホームランで3点を勝ち越した。
早実は4回にも山田のセンターへのタイムリーで1点を追加。5回、清宮の第3打席は一ゴロに終わった。
5回、東海大甲府は2死二、三塁で角山が二塁へのゴロを打つ。これを早実の富田が後逸。2点差に縮めた。
しかし、早実は6回にスーパー1年生が再び魅せる。2死満塁で打席に立った清宮が、ピッチャー菊池からライト線へ痛烈な打球を放つ。ワンバウンドでフェンスに到達する大飛球。走者一掃の二塁打でリードを5点に広げた。清宮は5打点目となった。
その裏、東海大甲府は無死一、二塁で宮川がライト前ヒット。三塁走者は1度止まりかけたが、右翼の玉川がボールをファンブルする間に生還し、1点を返した。
8回、清宮は1死走者なしで打席へ。今度はライト線を痛烈なライナーで破り、この日2本目の二塁打とした。加藤は進塁打となる一ゴロで2死三塁。続く金子も痛烈なライナーを放ったが、ショートの五十嵐がダイビングキャッチでピンチを救った。
早実は4点のリードを守って8-4で勝利。清宮の大暴れもあり、3回戦を突破した。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count