大谷翔平に敵地実況も“絶句”「ユニコーンですね」 生まれた13秒の沈黙
敵地・Dバックス戦で2回に今季43盗塁→8回に2試合ぶり43号をかけた
【MLB】ドジャース 10ー9 Dバックス(日本時間31日・アリゾナ)
ドジャース・大谷翔平投手は30日(日本時間31日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に「1番・指名打者」で先発出場。4点リードの8回2死から2試合ぶり43号本塁打を放ち、史上初の「43本塁打&43盗塁」を達成した。大偉業でも、敵地実況は「レフトに飛んでいきました」と“淡々”と状況を伝えるだけにとどまった。
アリゾナで号砲が響いた。4ゲーム差で2位につけるダイヤモンドバックスとの4連戦初戦。9-5で迎えた8回の第5打席、カウント0-2から右腕ポール・シーウォルドの93マイル(約150キロ)の直球を一振りすると、打球は逆方向へぐんぐんと伸びて着弾。打球速度99マイル(約159.3キロ)、飛距離380フィート(約115.8メートル)、角度32度の一撃だった。
大谷は2回に今季43盗塁目を記録しており、この一発で史上初となる43-43を達成した。MLB公式をはじめ、現地メディアは歴史が生まれた瞬間を一斉速報するほど興奮していたが、ダイヤモンドバックスの放送局は違ったようだ。実況のスティーブ・ベルティオーム氏は淡々と「3球目をレフトに打ち返されました。彼は43本塁打と43盗塁を達成、50-50へ向かっているところです」と伝えるだけにとどめ、その後13秒間、沈黙した。
一方、ジャイアンツやブルージェイズでプレーし、1984年には球宴に出場したボブ・ブレンリー氏は「大きな引っ張る力がありながら、逆方向にも飛ばせる選手は、恐ろしいですね」と伝え、「彼は間違いなくユニコーンですね」と述べた。
(Full-Count編集部)