阿部巨人を悩ませる“第6の男” 助っ人左腕は抹消即決も…迎える7連戦「まだ分からない」
助っ人左腕メンデスの2軍再調整が決まったものの…
■DeNA 8ー0 巨人(8日・東京ドーム)
重い空気が流れた。巨人・杉内俊哉投手チーフコーチは6人目の先発投手について、悩ましい胸の内を明かした。
「出てきてくれたらいいんですけど、今から急に出てくるってなかなか難しい。今いるメンバーでやりくりしながらっていうのもあるかもしれないですけど」
左腕ヨアンダー・メンデスが8日のDeNA戦(東京ドーム)で初回もたずに4失点KO。「だいぶショックを受けていたので、なかなか話せなかったですけど、また2軍でやってきてもらいます」。5か月ぶり先発で背信投球となった助っ人左腕の2軍再調整を即決したものの、ここからが悩ましい。先発投手の頭数だ。
巨人の先発投手陣ではエース戸郷翔征(10勝)を筆頭に13勝と復活を遂げた菅野智之、山崎伊織(9勝)、井上温大(7勝)、グリフィン(6勝)と安定した成績を残しているが、なかなか“第6の男”が出てこない。そして、10日からは広島との首位攻防3連戦、ヤクルト2連戦、中日2連戦と7連戦が控えている。
「(2軍から)呼ぶ可能性もありますね。来週の日曜、月曜。呼ばないといけないですよね、誰かね。(誰を呼ぶかは)まだ決まってないです」
安定した5人の先発投手が登板間隔を詰める案も検討されているというが……。やはり簡単にはいかないようだ。
「詰める可能性もありますけど、みんながみんな詰めちゃうと……。どっちにしても月曜日の試合って詰められないかな。詰めようと思えば詰めることはできますけど、相性とか全部含めてやっているから、2軍の選手でまかなった方がいいのかなというのはあるしね……。まだ分からないですね」
8日のDeNA戦(東京ドーム)ではDeNA2年目の吉野攻略へ、平均年齢26.9歳(今年迎える年齢で計算)と若返った打線で臨んだ。二岡智宏ヘッド兼打撃チーフコーチは「監督も若い選手を使いたいと言ったので、そこは思い切っていきました。(吉野とは)ファームで対戦してますから」。
レギュラーシーズンも残り19試合。阿部巨人のチーム力が試される。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)