大谷翔平のライバルが抱える“弱み” 米記者が指摘する意外な理由「無視されている」
ジョン・ヘイマン記者が主張…大谷翔平がMVP濃厚である理由
ドジャース・大谷翔平投手は、史上初の指名打者専任でのMVPを受賞できるだろうか。“対抗馬”の1人にメッツのフランシスコ・リンドーア内野手の名前が挙がる中、米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は大谷が濃厚である“意外な理由”をあげている。
同紙は「フランシスコ・リンドーアがMVPのチャンスを逃す可能性の高い外的要因」とするヘイマン氏の記事を執筆。「オオタニはすでに45-45を達成し、50-50も達成するだろうから、(MVP争いに)勝つだろう。フルタイムのDHとしてMVPとなれば初の快挙となる。素晴らしいことで歴史的でさえある」とした上で、「しかし、それ以上の価値があるのだろうか」と疑問を投げかけた。
リンドーアはここまで打率.269、30本塁打、84打点、27盗塁、OPS.829をマーク。不調だったメッツをプレーオフ進出圏内に押し上げた原動力であるとし、「ホームランを打ち盗塁も決め守備も素晴らしく、稀有なリーダーシップを発揮してチームにポジティブな雰囲気をもたらしている」と評価。「すべてを考慮すると、(MVP争いは)非常に接戦だと思う。少なくとも、そうあるべきだ」と持論を展開する。
ただ、結論としては大谷が「勝つ可能性は高い」という。「なぜなら、投手を休んだ年に彼は稀有な万能型DHに変身し、途方もないパワーに重要な盗塁を加えてきたからだ」と説明。「国際的なスーパースターであり、彼の7億ドル(約1003億円)の契約は、リンドーアの3億4100万ドル(約488億円)の契約の2倍だ」と述べる。
メッツ所属選手のMVPはいまだゼロ「彼らは完全に無視されている」
さらに、東海岸の球団への偏見があると主張した。メッツが誕生した1962年以降、西海岸の球団からMVPが33人誕生しているのにメッツからはまだいないとし、「時に彼らは完全に無視されている」と伝えている。
リンドーアは「歴史に名を残している」とも強調。MVPに複数回輝いたアーニー・バンクスとアレックス・ロドリゲスに続き、30本塁打を5度達成した3人目の遊撃手であり、「30-30」達成なら遊撃手として初の2年連続だとも述べている。MVPについてリンドーアは「君たち(記者)に任せるよ」と話したとし、ヘイマン氏は「まさに私たち次第なことが問題だと思っている」と強調している。
米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」が算出するWARで、大谷はリーグ1位の「7.2」。2位のマット・チャップマン内野手(ジャイアンツ)の「6.5」、3位がリンドーアで「6.3」となっている。果たしてどんな結果になるだろうか。
(Full-Count編集部)