大谷翔平を“有効活用”するには ドジャース勝利の条件…MLB公式が挙げたポイント

ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

パドレスはタティスJr.が絶好調…カギ握る1番・アラエスの復調

 ドジャースとパドレスによる地区シリーズは2勝2敗で、11日(日本時間12日)にドジャースタジアムで運命の第5戦を迎える。勝った方が優勝決定シリーズに進む一戦には山本由伸、ダルビッシュ有両投手が先発予定で、日本ファン必見の一戦となる。決戦を前にMLB公式サイトは特集記事を掲載。カギを握る5つのポイントをあげている。

 まず挙げたのは「ドジャースが早い段階でダルビッシュを攻略できるか」。ドジャース打線は第2戦で、ダルビッシュに対して7イニングで1得点だった。「ドジャースは苦戦し、手も足もでなかった。右腕は7回を圧倒した。再現されればドジャースは3年連続で地区シリーズ敗退へ突き進むだろう」と記事は伝える。

 ポイントはダルビッシュを早い段階で降板させること。ドジャースが勝った2試合は、いずれも序列の高くないパドレス救援陣を攻略したと説明する。勝ちパターンのジェイソン・アダム、タナー・スコット、ロベルト・スアレスが登板する前に、他の救援投手を引きずり出すことが肝要としている。

 2つ目に挙げたのはパドレスの1番を打つ「ルイス・アラエス内野手の復調」。2番のフェルナンド・タティスJr.外野手はプレーオフ6試合で打率.500(22打数11安打)、4本塁打、7打点、OPS1.759をマークしている。「この惑星で一番好調な打者だ。しかし、前を打つアラエスはドジャース投手陣に苦戦している」としている。地区シリーズでは打率.167(18打数3安打)で全て単打。3年連続首位打者が目を覚ますか。

ド軍の鍵は下位打線…大谷、ベッツの前に置きたい走者

 3つ目は「ドジャース打線の層」だ。大谷翔平投手、ムーキー・ベッツ内野手、フレディ・フリーマン内野手はチームで最も優れている野手とし、「中位と下位が彼らを楽にさせられるかもしれない」と伝えている。第1戦で大谷に3ランが飛び出したのは「下位打線の打席内容が良かったからだ。ランナーがいる状態でオオタニやベッツを迎えれば、パドレスはめんどうな状況に巻き込まれる」と述べている。

 4つ目は指揮官に焦点を当て、「どちらがクリエイティブになれるか」とした。パドレスはダルビッシュが早い段階で降板した場合、「誰がカバーするのか」とし、マイク・シルト監督が第3戦で先発したマイケル・キング投手の投入を否定しなかったことに触れた。一方、第4戦で8投手による完封リレーを演じたドジャースに関しては「早々に継投に入ったらどうするのだろう」とデーブ・ロバーツ監督の起用法に注目している。

 5つ目は、両軍の好対照ぶりに言及。「この2チームはお互いが嫌いだ。パドレスは声を上げることを好み、荒々しい。雪崩を止めることは難しい」と説明する。一方、ドジャースに関しては「おとなしいスタイルの元、(チーム力を)育むことを好む。(直近)12シーズンで11度の地区優勝という成功を収めているため、(やり方に対して)反論することは難しい」と評し、「パドレスのエネルギーか、効率的なドジャースか」としている。果たして優勝決定シリーズに進出するのはどちらになるのか。

(Full-Count編集部)

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