西武・西口新監督「そこは曲げない」 就任会見で飄々対応も…力説した采配へのこだわり
西武・西口文也新監督が就任会見に臨んだ
西武・西口文也新監督が11日、東京・品川プリンスホテルで就任会見を行った。現役時代から飄々とした、のらりくらりの温厚な性格で知られており、この日もマイペースの“西口節”は随所で発揮。しかし、采配へのこだわりについては「そこは曲げない」と“勝負師”の顔をのぞかせた一面もあった。
登壇した西口新監督は終始柔和な笑みを浮かべながら質疑応答に臨んでいた。現役時代からマウンドで喜怒哀楽をださず、淡々と、飄々と投げるスタイルで西武一筋21年間で通算182勝を積み上げてきた。
冒頭の挨拶では「身が引き締まる思い」などと心境を述べるも「長くね、1人で喋るのが苦手なので、質疑応答で答えたいと思います」とさっそく“節”を炸裂。この日の模様は球団公式YouTubeでもライブ配信されており、会見の途中でファンからの質問にも応じる場面もあった。
西口新監督は視聴者に対し「YouTubeを見ていただきありがとうございます。こっちの方がね、リラックスして喋りますので」。チームの課題を問われると「ファンの皆さんが一番わかっているんじゃないですかね」と笑い、攻撃面だと伝えた。旧知の記者からの質問には「いつもならスルーのところですけど、きょうはそういうわけにもいかないので」と軽く“牽制”してからコメントした。
和やかなやりとりが展開されるなか、監督としてのこだわりについて聞かれると表情は一変。「ポリシーというか、2軍監督をしている中で、ゲーム運びのなかで、しっかりと自分で決断してサインを出していた。そこは曲げないでいこうかなと思います。自分の中ではゲームが動いていくなかで早い決断力というのは大事にしたい」と真顔で語った。
「やっぱりそこで悩んでいるようだと、選手たちにも戸惑いが生まれると思います。そこは早くしていきたいと思います」。展開を読み、素早く指示を送る。大きく曲がるスライダーを武器にエースとして君臨したが、ポリシーは「曲げない」。現役時代同様、テンポのよい采配でチームにいい流れをもたらす。
(湯浅大 / Dai Yuasa)