「キチリキキチロウ」呼ばれず…東京Dアナウンスが異例の配慮 現地読みに合わせ呼び方変更
吉力吉撈鞏冠のアナウンスが漢字読みから現地の発音に変更
チャイニーズ・タイペイ代表の吉力吉撈鞏冠捕手は22日、「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」スーパーラウンドの米国戦に「4番・指名打者」で出場した。前日のベネズエラ戦では漢字読みの「キョウカン」とアナウンスされていたが、この日の第1打席では「ギリギラウ・コンクアン」と現地読みに近い表現でアナウンスされた。
吉力吉撈鞏冠は台湾の少数民族であるパイワン族の民族名。アルファベットだと「Giljegiljaw Kungkuan」と表記される。日本のテレビ局の中継で「キチリキキチロウ・キョウカン」と呼ばれたが、台湾の少数民族団体が20日、日本語でも正しい読みをしてほしいと呼びかけていた。
東京ドームで行われたスーパーラウンドでは、英語と日本語の両方でアナウンスが行われた。チャイニーズ・タイペイの選手は元オリックスの張奕投手が英語で「ジャン・イー」、日本語で「チョウ・ヤク」とそれぞれアルファベット読みと漢字読みで別々にアナウンスされていた。
21日のベネズエラ戦で吉力吉撈鞏冠が代打で登場した際に、日本語では「キョウカン」のみがアナウンスされ、「キチリキキチロウ」とは呼ばれなかった。しかし、この日は現地読みに近い「ギリギラウ・コンクアン」に変更され、フルネームで呼ばれた。
(Full-Count編集部)