大谷ら加入でド軍の“負債”は1500億円超 批判の声にCEO反論「不審な部分は何もない」
後払い契約を結ぶ選手が多いドジャース…反発の声も
ドジャースは今オフ、ブレイク・スネル投手の獲得やトミー・エドマン外野手の契約延長で後払いを採用。大谷翔平投手ら多くの後払いを抱えており、疑問視する声も少なくない。スタン・カステンCEOは「不審な部分は何もない」と正当性を主張した。
今オフ、ドジャースは先発投手のスネルと5年1億8200万ドル(約273億円)、エドマンとも5年7400万ドル(約111億円)の契約延長を結んだ。彼らは大谷に続き、合計9100万ドル(約137億円)を後払いに。これでドジャースは2028年から2046年にかけて合計10億600万ドル(約1502億円)を支払うことになる。
大谷にインタビューした米紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者の記事の中で、カステンCEOは「不審な部分は何もない。NBAでは1970年代から後払い契約が行われていた。(ドジャースの後払いが)唯一独特なのは、その額だけだ」と指摘。ルール上は何も問題ないことを説明している。
共同オーナーを務めるトッド・ボーリー氏は、シーズン中に同記者に対し、「彼は歴史上最も驚くべき野球選手になりたいんだ。どうやったらなれるか? ワールドシリーズ制覇だ。そしてどうすればワールドシリーズを制覇できる? それだけチームを良くする方法を考えなくてはならない」「彼はあの決断に至った時、チームをそれだけ良くしたのだ」と、後払いに賛同している。
ドジャースと契約を結ぶにあたり、後払いは大谷側から提案。ネズ・バレロ代理人は、同記事の中で「球団の足かせにならないことが、ショウヘイにとってとてもとても重要でした。彼は『この年俸の全部または一部を後払いにしたらどうなるだろう? 私は経済的には大丈夫です』と言ったんです」と明かしている。
スポンサー収入などもあった大谷は、チームの勝利のため、無利子で6億8000万ドル(約1020億円)を後払いにする契約を選択。チームに戦力整備ための資金を確保させた。
(Full-Count編集部)