菅野、オリオールズ入団は「WSを勝ちたい熱意が伝わった」 35歳の渡米も「難しくない決断」
オリオールズと1年契約…背番号は「まだ決まっていない」
巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使し、オリオールズへ移籍した菅野智之投手が19日(日本時間20日)、オンラインで会見を行った。「素晴らしいピッチングスタッフとワールドシリーズを勝ちたいという熱意が伝わってきました」と、東地区の強豪を選んだ理由を明かした。また、背番号は「まだ決まっていないです」とした。
菅野は今季、リーグ最多15勝(3敗)を挙げ、防御率1.67をマーク。4年ぶりのセ・リーグ優勝に大きく貢献し、2020年以来4年ぶり3度目の最優秀選手(MVP)に輝いた。10月5日に今季終了後に海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す意向を表明していた。
2020年のオフ後にポスティングシステムでメジャー移籍を目指したが、契約合意に至らず巨人に残留。13年間の巨人生活で最多勝4回、最優秀防御率4回、沢村賞2回、MVP3回と輝かしい成績を残してきた。米複数メディアによるとオリオールズとは1年1300万ドル(約20億円)で契約を結んだ。単年契約でも「素晴らしいチームから素晴らしいオファーをもらったと思うので満足していますし、それをモチベーションについて1年で勝負するということで」と、毎年勝負する覚悟だという。
35歳での渡米となったが、「全然難しくない決断でしたしこの舞台に立つのが夢だったので。ある程度日本ではやれたと思うので今回の決断は難しくなかったです」と気持ちを強くした。第4回ワールド・ベースボール・クラシックでは準決勝の米国戦に先発。「まず自分の夢だったメジャーで投げることに関して、2017年にドジャースタジアムで投げることができて夢が明確になったというか、心から投げたいと思うようになった。WBCはそういう大会でした」と、大きなきっかきになったという。
オリオールズの日本人選手は上原浩治、和田毅、藤浪晋太郎以来4人目となる。日本との縁はそこまでないが、右腕は「全くそこはなくて野球で勝負するんだという強い気持ちしかないのでそこは考えていないです」。
また「月曜日に行ってきましたけど素晴らしい街でチャールストンのレストランにすごく美味しかったし、夏にソフトシェルクラブがすごく美味しいと聞いたので楽しみです」と、早くも新天地の生活に思いをはせた。新居となるカムデンヤーズには「外から見ることができたのですごく雰囲気のある球場だなと、外からだけですが思いました」と感動も口にしている。
(Full-Count編集部)