MLBで広がる戦力格差、ド軍に集まる不満も…36歳右腕が力説「なぜ負けチームを選ぶ?」
ドジャースFAケリーが総年俸に上限などを設ける戦力均衡案に猛反発
ドジャースは今オフも大型補強を連発させている。2度のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルに始まり、20球団が獲得へ興味を示した佐々木朗希投手らを乱獲。一部では戦力格差を嘆く声が上がっているが、これに一石を投じたのが、ドジャースからFAとなっているジョー・ケリー投手だ。
36歳のケリーは米メディア「Audacy Sports」のポッドキャスト番組に出演。一部で挙がっているチーム総年俸に下限と上限を設定すべきだとの声に、ベテラン右腕は猛反発。昨オフにドジャース入りした大谷翔平投手を例に挙げて力説した。
「例えばショウヘイ・オオタニは10ドルしか稼げない。どのチームも10ドルしか支払えないとしよう。彼は日本から来る。ちゃちゃっとググればわかるが、米国に来る時に最高の場所は? ミネソタは出てこない。ピッツバーグもミルウォーキーも。一体どうして彼が『ミルウォーキーで10ドルを稼ぐ』なんて言う?」
仮にチーム総年俸にルールを設けても変わらない。ケリーは条件が同じなら住みやすいところを選ぶのは当然と言いたいようだ。右腕の力説は続く。
「ドジャースは毎年勝つ。だから、なぜ負ける他のチームを選ぶだろうか。僕なら勝てて、自分がいたいチームで10ドルを稼ぐ。だから、(上限と下限を設定しても)球界は何も変わらない」
「僕なら住むのにいいところに行きたいし、勝てるチームに行きたい。僕が1ドルしか稼げないとしたら、どうして行きたくないところ、そして負けるチームに行く? そんなの馬鹿げている。だから上限額と下限額を設定すれば、競争力の隔たりは今よりさらに大きくなる」
一部ファンが求める戦力均衡、白熱した球界づくりへは課題は山積みということか。
(Full-Count編集部)