監督が休み告げるも…イチローが貫いた“流儀” 子どもへ見せた神対応「信じられない」

マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:Getty Images】
マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターのイチロー氏【写真:Getty Images】

マリナーズ時代の元同僚や元監督が語るイチロー氏の仰天行動

 2025年の米野球殿堂入りは21日(日本時間22日)に発表される。メジャー通算3089安打を放ったイチロー氏の日本選手初の選出は確実視され、焦点は史上2人目の満票選出なるかになっている。米放送局「MLBネットワーク」X(旧ツイッター)は、マリナーズ時代の監督や同僚の声をX(旧ツイッター)に投稿。誰もが規則正しい生活を称賛している。

 元同僚のラウール・イバネス氏は「イチローは4年間、同じ時間に球場に来た。信じられないほどの一貫性だ。我々はいつでも彼がどこにいるか正確に把握していた」と述べた。やはり元同僚のネルソン・クルーズ氏も「自分は規則正しいと思っていたけど、イチローを見ていたら『(規則性なんか)自分にはない』と思った」と笑っている。

 2003年と2004年にマリナーズを率いたボブ・メルビン氏(現ジャイアンツ監督)も同様だ。「彼は(球場に)到着した瞬間から、毎日の試合で起こり得るすべてのことを準備して、全力で練習していた」と絶賛。「彼は毎日プレーしたがっていたし、試合から外れることを望んでいなかったので、私も尊重していた」と振り返る。

 さらに「ある日、1日休ませると伝えたところ私を見て『OK』と言った。彼はとても礼儀正しいので、私がダグアウトに行った時にはユニホームを着てスパイクを履き、ベンチに座って隣にはバット、手にはグローブ、膝は時速100マイルくらいで動いていた」とし、「彼に、『今日は休みだから休ませてあげたい』と言った時、イチローのユニホームを着た子どもが通りかかったんだ。(イチローは)私を見てうなずいた。その瞬間、私は理解したんだ。それ以降、そのような休みの日はあまりなかった」とエピソードを明かしている。

 メジャー通算2653試合に出場し、1万734打席に立ったイチロー氏。不動のルーティン、試合出場への強い思いは一緒にプレーした人々の記憶に強く残っているようだ。

(Full-Count編集部)

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