“韓国の至宝”を「なぜ獲得しなかった」 評価下落も…見過ごされた価値

レイズに移籍したキム・ハソン【写真:ロイター】
レイズに移籍したキム・ハソン【写真:ロイター】

アンダーソン記者は高評価…右肩手術がなければ「FAランクでトップ10」

 レイズは3日(日本時間4日)、パドレスからFAとなっていたキム・ハソン内野手と正式合意した。2年総額2900万ドル(約45億円)の契約で、今オフにオプトアウトが可能。米識者は今オフの“No.1移籍”に韓国の至宝を選んでいる。

 米スポーツメディア「CBSスポーツ」は6日(同7日)、オフの動きをまとめる記事を寄稿。「最も気に入っているオフの移籍」を複数の記者が議論する中、RJ・アンダーソン記者はキム・ハソンを選出した。同氏は「『明白にトップクラスの補強』は避けるルールにしたいと思います。誰も『ロウキ・ササキのドジャース移籍』と4回読むのは望んでいないでしょうから)」とし、“個人ルール”を設定したとした。

 このオフはフアン・ソト外野手がメッツと15年総額7億6500万ドル(約1160億円)、サイ・ヤング賞投手のコービン・バーンズが6年2億1000万ドル(約318億円)の大型契約を手にするなど、FA市場には大物が多数いた。その中でアンダーソン記者はキム・ハソンを選んだ。いわく、「彼は私が見るのが好きな選手の1人で、守備と走塁が優れており、目立たないながらも生産性の高い打者です」と評価。「もし肩の手術でシーズンを棒に振ることがなかったら、彼は私のFAランキングでトップ10に入っていたでしょう」という。

「当然、手術後の打撃がどうなるかという不安はあるのは分かっています。もし打撃が多少ダメでも、彼にはそれをカバーするだけの他のスキルがある。そう考えると、トレード期限が近づく頃には、多くのチームが『なぜ彼を獲得しなかったのか』と後悔している可能性が高いと思います」と、最大級に評価した。

 同メディアの高評価を受け、韓国メディア「スポーツ朝鮮」や「OSEN」は鼻高々の様子で特集し、「OSEN」は「獲得を躊躇した球団を後悔させることができるだろうか」と締めくくった。レイズのFA野手では最高額契約を手にした“逸材”。一時は1億ドル(約160億円)以上の契約も可能と見られていたが、右肩の負傷で大きく評価が下落した。果たして、今季は改めてその地位を取り戻せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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