26歳ベッツの放出は「最悪の決断」 指摘され続ける名門の“失態”「言い訳できない」
![レッドソックス時代のムーキー・ベッツ【写真:Getty Images】](https://full-count.jp/wp-content/uploads/2025/02/08120851/20250208_bettu_ge.jpg)
レッドソックスの“ベッツ放出”から5年がたった
ちょうど5年前、MLBで大型トレードが報じられた。2月5日(日本時間6日)、米スポーツ専門局「ESPN」のポッドキャスト番組「ベースボール・トゥナイト」では、2020年の同じ日にレッドソックスがムーキー・ベッツ外野手をドジャースへトレードしたニュースが流れたことに際し、「これがレッドソックスが今までした中で最悪の決断だった」とトレードを回想した。
現在は大谷翔平投手の所属するドジャースでプレーしていることもあって日本でも有名となったベッツは、レッドソックスでキャリアをスタートさせた。2018年には打率.346、32本塁打、OPS1.078の成績で首位打者、MVPに輝いた。
そして2020年2月、アレックス・ベルドゥーゴ外野手、ジーター・ダウンズ内野手、コナー・ウォン捕手という有望株とのトレードで、当時“不良債権化”していたデビッド・プライス投手と共にドジャースへ移籍することになった。レッドソックスは、世界一翌年の2019年は3位。ベッツは2020年オフにFAとなる予定で、歴史的な契約額になることは必至。レッドソックスの放出には“お財布事情”も絡んでいたとされる。
番組に出演した同局のコンテンツプロデューサー、ポール・ヘンベキデス氏は「私はなぜこれが起きたのか永遠に理解できない。彼はWARが7だった26歳のシーズンを終えたばかりだった。ドジャースは、彼をトレードで獲得した直後に12年3億6500万ドル(約545億円)の契約を結びました。そしてこれはもうすでに元が取れていて、おつりが来るくらいだ。振り返ってみて、これがレッドソックスが今までした中で一番最悪の決断だったということに異論を唱える人はいないでしょう」と語った。
また「MVP選出から2年後のムーキー・ベッツのトレードに関して、きちんとした理由も正当化できる理由もないし、言い訳もできない。ベッツはゆくゆくドジャースタジアムの外に銅像を建ててもらえるでしょう。そして彼は米野球殿堂に一発で入り、銘板にはドジャースの帽子を被った彼の姿が刻まれる。これは私が覚えている中で一番慌てたトレードのひとつで、あのトレードのせいで、以前ほどレッドソックスを好きでなくなったファンが大勢います」と指摘した。
(Full-Count編集部)
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