吉田正尚、トレードの可能性が再浮上 大物加入で立たされる“窮地”「最も高い」

レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】
レッドソックス・吉田正尚【写真:ロイター】

オフにはマリナーズのトレード話が浮上も破談

 再びトレード論争が再燃した。レッドソックスは12日(日本時間13日)、アストロズからFAとなっていたアレックス・ブレグマン内野手と3年1億2000万ドル(約185億円)で契約を結んだと、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のチャンドラー・ローム記者が報じた。大物加入に伴い、地元記者は吉田正尚外野手が移籍する可能性を示唆している。

 2002年からレッドソックスをカバーするMLB公式サイトのクラブレポーター、イアン・ブラウン記者はブレグマンの契約が報じられると、自身のX(旧ツイッター)を更新。「ブレグマンがレッドソックスで二塁を守るとは考えにくい。チームで最高のサードだから、それでは理にかなってない」と綴り、「ヨシダが移籍する可能性が最も高いと思われる。どうなるか楽しみだね」とした。

 ブレグマンは昨季三塁でゴールドグラブを受賞した好守が持ち味。メジャーでは遊撃、二塁もこなしているが、大型契約で迎えたことを考えると、正三塁手が濃厚と思われる。一方でチームには強打のラファエル・デバース内野手が三塁を主に守ってきたが、守備に難があり、今季は指名打者の出場が増加すると報じられている。

 吉田は昨季108試合で指名打者として出場。アレックス・コーラ監督は今年1月のファンイベントの際に「健康なら外野を守るはずだった。スローイングができてなかったので、それが実際にプレーしなかった理由だ」とし、万全の状態なら吉田が外野を守るはずだったと語っていた。ただ、吉田自身も守備に課題を抱えている。そしてチームには新進気鋭のジェレン・デュラン外野手が台頭しており、左翼のポジションも埋まっている格好だ。

 レッドソックスはこのオフ、マリナーズのエース格、ルイス・カスティーヨ投手の獲得を画策。トレードパッケージに吉田が含まれていたが、MLB公式のマーク・フェインサンド記者によると残り3年5580万ドル(約86億円)の契約がネックとなり、マリナーズは首を縦に振らず。レッドソックスも「マサタカ・ヨシダを引き取らない限りは乗り気ではなかった」としている。果たして、吉田は今季も東の名門でプレーするのか。はたまた他球団のユニホームを着るのだろうか。

(Full-Count編集部)

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