新記録樹立の昨季以上…高橋宏斗の“恐ろしさ”「ここ数年で1番」 投球は「段違い」

ブルペン入りした中日・高橋宏斗【写真:木村竜也】
ブルペン入りした中日・高橋宏斗【写真:木村竜也】

大塚巡回投手・育成コーチ「本人も納得じゃないですか?」

 進化は止まらない。中日の高橋宏斗投手が、Agreスタジアム北谷(沖縄)での春季キャンプで順調な調整を続けている。第3クール2日目の12日には、ブルペンで130球の熱投。首脳陣からは「ここ数年で状態は1番いい」と声が上がる。球団記録を70年ぶりに更新する防御率1.38をマークした昨季以上の躍動を、周囲は確信している。

 鬼気迫る表情で投げ込んだ。「体のバランスもいい感じで投げられました。ここまでは順調に来ています」。自然と手ごたえの言葉が並ぶ。

 エースへの階段を順調に登ってきた。2023年に20歳の若さで侍ジャパンに選出され、WBCで世界一に貢献。昨季は21試合に先発し、12勝4敗、最優秀防御率のタイトルを獲得した。開幕投手の筆頭で、先発陣の大黒柱を担うことになる。

 首脳陣の信頼は揺るぎない。この日のブルペンを見た大塚晶文巡回投手・育成コーチは「リリースポイントも高さも、リズムも、体重移動も良かった。本人も納得じゃないですか?」と絶賛。さらに「ここ数年で状態は1番いい。昨季、タイトルも獲って自信もついたと思う。心身ともに成長していると思います」と大きく頷く。

 各投手のボールを連日受けているブルペン捕手たちからも「段違い」「チームでは群を抜いている」などの声が上がる。高橋宏がキャンプでファンにサインを書こうと足を止めると、誰よりも多くの竜党に囲まれる人気ぶり。プロ5年目を迎え、想像以上のスピードで成長を続けている。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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