大谷翔平の二刀流復活に黄色信号? MLBルールの弊害…怪我と成績への悪影響をOB指摘

キャンプで投げ込むドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
キャンプで投げ込むドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

高橋尚成氏、YouTubeチャンネルでピッチクロックの是非に言及

 巨人、メジャーリーグなどで活躍した高橋尚成氏が、2023年からメジャーリーグで導入されているピッチクロックの是非を語った。自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新。「大谷翔平二刀流復活へ障害?」と題して、球種が多い日本人投手にとっての不安点を挙げている。

 メジャーでは投手がボールを受け取ってから走者なしの場合が15秒、走者ありで18秒以内に投球動作を開始しなければ、ボールが宣告される。「今までやったことがない人間からしたら、決められた時間内に投げろと言われたら、かなりしんどいと思う」と指摘した。

 導入した2023年は走者ありの場合は20秒だったのが昨年は18秒に短縮。「2秒って短いようで、サイン1個分ぐらい違う」としてパドレスのダルビッシュ有投手、ドジャースの大谷翔平投手と山本由伸投手の名前を挙げ「日本人のピッチャーって凄く球種が多い。ピッチクロックがあると自分が投げたい球が、投げられない可能性が十分ある」と不安を口にした。

 自身の経験も重ね合わせ「僕も球種が多かったのでね。首振った時点で(ピッチクロックだと)ほぼ時間がない。2回首を振っちゃうと多分アウト」と言及。「自分が投げたい球のサインがなかなか来ない時もある。1回首を振った時に2回目は首を振れないから、しょうがないから投げないといけないとなる可能性が十分ある。しょうがないからボールにしようとか、気持ちが緩んだ時に打たれる可能性もあるし怪我のリスクがある」と眉をひそめた。

 ピッチクロックの導入に伴い牽制の数も制限されており「ピッチャーへの制限が凄く大きくなってる。ランナーありの時はタイムが欲しい。慎重になりたい時はある。いい方に回らない」と強調。近い、将来、日本のプロ野球にも導入される可能性について「十分あると思う」とした上で「日本のピッチャーは球種が多い。日本には向いていない」との見解を示していた。

【実際の映像】大谷翔平の二刀流復活へ障害? メジャーのルールについて不安点を指摘した高橋尚成氏

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