突然のTJ手術発表や昨オフ戦力外左腕 苦戦した剛腕コンビ、侍選出組も…18年ドラ1の明暗

オリ・吉田、鷹・上茶谷は手術、中日・根尾は背水イヤー
オリックスの吉田輝星投手が今季絶望となった。球団が20日、右肘内側側副靱帯機能不全、右肘内側側副靱帯遠位部骨片剥離との診断を受けたと発表。トミー・ジョン手術及びクリーニング手術を受ける。14日にはソフトバンクの上茶谷大河投手が右肘手術を受けたことが判明。くしくも2人は2018年ドラフト1位で入団し、吉田はトレード、上茶谷は現役ドラフトで移籍していた。
7年目を迎える2018年ドラフト1位入団の12人。“外れの外れ”だった阪神・近本光司外野手、4球団競合だった広島・小園海斗内野手、外れ1位の楽天・辰己涼介外野手は主力として活躍中だ。ロッテ・藤原恭大外野手、オリックス・太田椋内野手も欠かせない存在となってきている。
一方、吉田や上茶谷以外にも苦しんでいる選手も多く、明暗が分かれている。西武・甲斐野央投手は、ソフトバンクにFA移籍した山川穂高の人的補償で移籍した昨年、右肘痛で19試合登板にとどまった。2020年、2021年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得したヤクルト・清水昇投手も昨季は17試合で防御率7.27と不本意な成績に終わっている。
2021年に10勝を挙げた西武・松本航投手は、2022年以降は白星の数を減らし昨季は1勝9敗、防御率3.93。シーズン途中からは中継ぎに回った。巨人・高橋優貴は2021年に11勝を挙げて以降は不振。昨年は初の1軍登板なしに終わり、オフに戦力外通告を受けた。今年は社会人野球のミキハウスでプレーする。
4球団競合の末に中日入りした根尾昂投手は内野手としてプロ生活をスタートさせたが、2022年の開幕前に外野手に登録変更。同年6月には投手へと登録変更された。3年間で30試合に登板も初勝利は遠く、昨季は防御率9.39と苦闘。今季は背水のシーズンとなる。
(Full-Count編集部)