ヤ軍と「死んでも契約しない」も…“大谷元ライバル”が目論む1000億円契約

「死んでも契約しない」→「FAになれば全球団と話し合う」
ブルージェイズとの契約延長交渉が難航しているブラディミール・ゲレーロJr.内野手が、かつて「死んでも契約しない」と断言していた因縁のヤンキースに対して、態度を軟化させている。ヤンキースの地元紙「ニューヨーク・ポスト」が22日(日本時間23日)、ゲレーロJr.が「FAになれば全球団と話し合う」という姿勢に転じたと報じた。
2025年オフにFAを迎えるゲレーロJr.とブルージェイズは今オフ、契約延長交渉を行ってきた。球団は3億4000万ドル(約507億円)の契約延長オファーを提示したと伝えられているが、ゲレーロJr.が求める金額とは大きな開きがあったとみられ、交渉は難航。ゲレーロJr.と代理人は、フアン・ソト外野手がメッツと結んだ15年7億6500万ドル(約1142億円)の巨額契約を意識しているとの見方がある。
ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマン記者は、ゲレーロJr.とヤンキースの因縁を紹介。メジャー通算449本塁打で殿堂入りした父を持つゲレーロJr.は、3歳だった2003年オフ、父がヤンキースと契約しかけたが破談になった。記事では「ヤンキースの上層部は『そのうち』ゲレーロと契約すると言っていたが、代わりに契約したのがゲイリー・シェフィールドだった」としている。
この因縁から、ゲレーロJr.は2022年にも同紙のインタビューに「ヤンキースをやっつけるのが好きなんだよ。ヤンキースと契約することは絶対にない。死んでも契約しない」と語り、物議を醸していた。しかし、22日(同23日)の記事では、父グレーロから「少なくとも公共の場では、柔軟な考えを持つように」との助言を受けたと紹介。これにより、ゲレーロJr.は「FAになれば全30球団が私と話し合いをする機会を設ける。過去に起こったすべてのことは水に流す」と同紙にコメント。因縁からの雪解けを示唆した。
ゲレーロJr.は2019年にブルージェイズでメジャーデビュー。2021年には大谷翔平投手(当時エンゼルス)を上回る48本塁打で初タイトルを手にした。昨季は打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940をマーク。今季年俸は2850万ドル(約43億円)で合意。年俸調停の申請権を持つ選手が手にした契約ではソト、大谷に次ぐ歴代3位の金額となった。
(Full-Count編集部)
