前田健太に「リリースの可能性」 年俸15億円も…米指摘した“厳しい現実”

タイガース・前田健太【写真:ロイター】
タイガース・前田健太【写真:ロイター】

昨季は防御率6.09…7月以降はロングリリーフ&PO出場枠漏れ

 勝負のシーズンとなりそうだ。タイガースの前田健太投手は今季が2年2400万ドル(約36億円)契約の最終年。年俸1000万ドル(約15億円)は投手陣でチーム4位に入っているものの、先発ローテ―ショーン入りの確約はない。米メディアは結果次第でリリースの可能性を指摘している。

 米移籍メディア「MLBトレード・ルーマーズ」が24日(日本時間25日)、「タイガースの先発争いバトル」と題した記事を寄稿。昨季サイ・ヤング賞のタリク・スクーバル、ドジャースから加入したジャック・フラハティ、昨季防御率3.53を記録したリース・オルソンが確定とした。アレックス・カッブが故障したことで、残り2枠はまだ不明と言及。超有望株のジャクソン・ジョーブらと、前田は先発枠を争うことになっている。

 先発候補の各選手の状況を説明する中、同メディアは前田に関して「昨冬に2年総額2400万ドルのFA契約を結んだ。当時はお得な契約に見えた」と振り返る。しかし、「デトロイトでの最初のシーズンは悲惨なものとなった」と昨季を総括。空振り率や被本塁打率が悪化し、29試合で3勝7敗、自己ワーストの防御率6.09に終わった。7月には先発ローテーションから外れ、ロングリリーフ中心の起用に。ポストシーズンのロースターからも漏れることになった。

「MLBトレード・ルーマーズ」は「シーズン終盤にはほぼ戦力外の扱いだった」としながらも、スコット・ハリス編成本部長が今春は先発のチャンスを与えるとの談話を紹介。前田に対し「球団は今季の年俸1000万ドルの投資に対して、一定の期待を抱いていることがうかがえる」とした。ただ、(契約上)マイナー降格できないため、「もし先発枠を勝ち取れなければ、再びロングリリーフに回るか、最悪の場合、リリースの可能性もある」と分析する。22日(同23日)のオープン戦初登板は2回無安打無失点4奪三振と好投。果たしてアピールを続け、先発として輝くだろうか。

(Full-Count編集部)

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