初優勝の沖縄尚学・比嘉監督「生徒の頑張りに尽きる」 ナインと地元の“大声援”に感謝

県勢では春夏連覇した2010年の興南以来
第107回全国高校野球選手権大会は23日に決勝戦を迎え、沖縄尚学が日大三(西東京)に3-1で勝利。同校としては初、県勢としては2010年の興南以来15年ぶりの夏の甲子園制覇となった。試合後、比嘉公也監督は「生徒の頑張りに尽きるかな」と喜びを滲ませた。
沖縄尚学は初回に先制を許したが、直後の2回に2死二塁で阿波根裕外野手(3年)が左翼線へ同点二塁打。6回には2死二塁で4番・宜野座恵夢捕手(3年)の左前適時打で勝ち越しに成功した。8回にも再び宜野座の適時二塁打で1点を追加した。
先発した新垣有絃投手(2年)が8回途中1失点の好投。最後は同じく2年生の左腕・末吉良丞投手が9回には自らの失策で1死一、三塁のピンチを招きながらも、併殺で27個目のアウトをとった。
沖縄尚学の決勝進出で前日には那覇-関西間の航空便が増便。沖縄も大熱狂だった。比嘉監督は「今日も沖縄から本当に大勢の方が大声援を送ってくれたおかげで生徒たちも最後の力を振り絞ってくれたんじゃないかなと思います」と感謝した。
沖縄尚学は1999年、2008年に選抜を制しているが、夏の甲子園優勝は初めて。沖縄県勢では島袋洋奨投手を擁した興南が春夏連覇した2010年以来2度目の夏優勝となった。試合後、比嘉監督は新垣に感謝。「ここにきて一番状態がいいピッチャーだったのでなんとか5イニングという計算していたんですけど、8回までよく頑張ってくれたと思います」と語った。
(Full-Count編集部)