右翼テオは拙守も…ベッツは「戻らない」 指揮官が断言、遊撃で示す別格の「安定感」

ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】
ドジャースのムーキー・ベッツ【写真:ロイター】

地元紙の取材に明らかにした考え

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は、ムーキー・ベッツ内野手を今後も遊撃手として起用し続ける方針だ。ベッツは今季から本格的に遊撃手として固定され、守備指標で好成績を収めており、指揮官はその安定感に強い信頼を寄せていることを地元紙の取材に明かした。

 地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のディラン・ヘルナンデス記者が30日(日本時間31日)に「もう、みんな疑問に思う必要はない。ムーキー・ベッツは右翼には戻らない」との見出しの記事を公開。ロバーツ監督は「ムーキーは右翼には行かない」と何度も繰り返し語り、ポストシーズンを見据えても遊撃手のポジションに変更はないとの方針を示している。

 昨季は二塁、遊撃、右翼の複数ポジションをこなしたベッツ。29日(同30日)の時点で守備防御点(DRS)で全メジャーリーグの遊撃手でトップの「15」を記録。スタットキャストに基づく守備指標「OAA」も+4で同9位、守備率.985は5位と高い数値を残している。ロバーツ監督は「遊撃の守備で求められるのは安定性だ。私は彼の安定性が本当に気に入っている」と高く評価している。

 また、ロバーツ監督はベッツの守備が「技術ではなく、本能で動いている」と、その高い野球センスを称賛。「彼は自然体でメジャーリーグの遊撃手でいられるのだと思う。正直、ムーキーのようなポジション変更を見たことはこれまで一度もない」と、コンバート後の適応力に驚きを示した。

 ベッツは現在、若手内野手アレックス・フリーランドにも定期的に助言を行うなど、チームの中心としての役割も担っている。ロバーツ監督は「ムーキーが常に責任を持って行動するところが大好きなんだ」「私はいつだって彼に賭けるよ」と述べ、チーム内での信頼の厚さを強調した。

 指揮官が絶対的な信頼を寄せるベッツ。今季は打撃で苦しみながらも、チームを支えてきた。ポストシーズンも含めた優勝争い、そして来季以降もドジャースの遊撃手として戦い続けることになりそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY