敵軍放送局を“虜”にする大谷翔平 2死からタッチアップ…目を疑う光景「あまりいない」

ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

第4打席に内野安打、直後に右飛でタッチアップに成功

【MLB】パイレーツ 3ー0 ドジャース(日本時間4日・ピッツバーグ)

 ドジャース・大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地でのパイレーツ戦に「1番・指名打者」で先発出場。7回の第4打席では三塁への内野安打を放ち、2試合連続のマルチ安打とした。直後には右飛で二塁を陥れる好走塁を披露。敵地実況はフィールドを縦横無尽に走る偉才の姿に感銘を受けたようだ。

 この日は11度目の先発登板が予定されていたものの、せきや鼻詰まりの症状があり、体調不良のため先発を回避した。先発アッシュクラフトの前に第1打席は空振り三振、3回の第2打席は遊飛に倒れた。それでも5回の第3打席、カウント0-2からバローズのチェンジアップを打球速度108.7マイル(約174.9キロ)と痛烈に捉え、今季20本目の二塁打を記録した。

 7回の第4打席は1死から左腕シスクと対戦。カウント1-1から体に向かってきたシンカーにどうにかバットを当てると、ボテボテの打球が三塁前に転がった。好返球が一塁に送られたが、大谷が快足が勝った。パイレーツ放送局「スポーツネット・ピッツバーグ」では、大谷が内野安打を決めると、実況のグレッグ・ブラウン氏は「内野安打。彼ができないことはありませんね」、通算105勝のボブ・ウォーク氏も「走ることもできる」と目を輝かせた。

 直後にはムーキー・ベッツ内野手が右飛を打ち上げ、大谷は一塁からタッチアップを敢行。二塁まで進んだ。ブラウン氏は「あれ(2死でタッチアップ)をやったメジャーリーガーはあまりいないでしょう」と驚き、ウォーク氏も「2死で盗塁をするようなものです」と脱帽した様子だった。

 ブラウン氏は続けて「彼は才能がある上に野球に関する鋭い洞察力がある。(アンドリュー・)フリードマン氏は、彼が過小評価されていると言いました。人間が彼の才能を完全に把握することはできないのではないか、と彼は言いました」とし、ウォーク氏も「目の前で彼を見ていても、同じように思いますね。いったい誰があんなことができるのか、と。私は(フリードマン氏に)同意です。今夜、彼のピッチングを楽しみにしていたんですがね。ボックススコアを見るのではなく、自分の目で見たかった」と、先発回避を“悔やんで”いた。

【実際の映像】パイレーツ実況も驚き…大谷翔平の「あまり見ない」タッチアップ

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