体調不良でも激走の大谷翔平に「驚きはしない」 ド軍指揮官が称賛「彼は負けず嫌い」

パイレーツ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】
パイレーツ戦に出場したドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

体調不良により登板回避も…打者として全力プレー

【MLB】パイレーツ 3ー0 ドジャース(日本時間4日・ピッツバーグ)

 体調不良により3日(日本時間4日)の先発登板を回避し、打者としてマルチ安打と気を吐いたドジャースの大谷翔平投手について、デーブ・ロバーツ監督はパイレーツ戦終了後に「今の体調の中でできることをしている」と評価した。

 0-3で敗れた試合後、ロバーツ監督は「ショウへイは今の体調の中でできることをしている。打席では戦い、(塁に出れば)進塁。チームが勝つことに貢献できることなら何でもしている」と称賛。「なので、我々はそれをありがたく思っている。だが、チームの全員が必要だ。彼はできることをしている」と語り、体調不良でも全力プレーを続ける姿勢を称賛した。

 大谷はこの日、復帰後12度目となる先発マウンドが予定されていたが、発表されたスタメンでは先発はシーハンとなった。試合前にロバーツ監督は「昨日彼は、1日中体調不良だった」と説明し、重い咳の症状があることを明かしていた。

 指名打者としての出場は問題ないと判断され、休養せず打者としては出場。5回先頭の第3打席では2番手バローズが投じた3球目のチェンジアップを捉え、右中間を割る二塁打を放った。さらに7回には3番手左腕シスクと対戦。三塁へのボテボテのゴロとなったが、激走で内野安打とした。その後はベッツの右翼後方へのフライで果敢に二塁へタッチアップを成功させた。散発5安打で完封負けを喫した打線の中で唯一のマルチ安打と気を吐いた。

 このプレーについて、ロバーツ監督は「驚きはしなかった。彼は負けず嫌い。チームの勝利に貢献しようとしている」とコメント。「なので彼がグラウンドに出ているときは、それが(一塁に)帰塁してタッチアップして得点圏に進むことでも、彼はそうする。なので、(勝つために)必要なことはなんでも、彼はしている」と語った。

 ドジャースは2回、3回に満塁のチャンスを作りながらも無得点に終わるなど残塁は10を数えた。今季8度目の完封負けで、ナ・リーグ中地区最下位のパイレーツ相手に痛い連敗となった。ただ、ナ・リーグ西地区2位のパドレスが4連敗を喫したため、地区優勝のマジックは20に減った。

(Full-Count編集部)

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