国歌斉唱で“異例の試作” U-18W杯で届いた母国からの声「どの国も等しく後押しされるべき」

整列するU18日本代表ナイン【写真:加治屋友輝】
整列するU18日本代表ナイン【写真:加治屋友輝】

国歌斉唱の際にファンの歌声を届ける演出が行われた

 侍ジャパンU-18日本代表は5日、沖縄セルラースタジアム那覇で行われている「ラグザス presents 第32回 WBSC U-18 野球ワールドカップ」でイタリアとの初戦に臨んだ。試合前にはオープニングセレモニーが行われ、国歌斉唱の際には選手たちへ“粋な演出”が施された。

 初陣で選手たちの背中を押した。試合開始前、両国の監督やコーチ、選手たちの名前がコールされグラウンドに一列に並んだ。国歌斉唱のアナウンスが行われると、国歌の伴奏とともに多くのファンから集められた国歌斉唱の歌声が流れる演出が行われた。

 このプロジェクトは、若き代表選手たちに、遠くから応援する家族や友人、クラスメートなど多くの人々の想いを歌声に乗せて届ける新しいリモート応援施策「United Anthem」だ。音声録音機能と告知を兼ねた特設Webサイトを開設し、遠隔でもスマホから歌声・応援を集めた。

 一般的に国際大会では、ホームチームの応援が優勢になるものだが、大会運営は「18歳以下の若者が国を背負って戦うという大きな挑戦をする尊い機会でもある。そんな大きな挑戦は、どの国も等しく、応援によって後押しされるべきなのでは? そうすれば選手のモチベーションも高まり、大会が盛り上がるのではないか? と考えました」と、プロジェクトの意図を説明した。

 選手の気持ちが最も昂る瞬間のひとつ。届けられた歌声を聞きながら、選手たちも一緒に国歌を斉唱した。支えてくれる人たちの思いも胸にプレーする。

(Full-Count編集部)

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