山本由伸「すごく悔しいです」 9回2死までノーノーも…悪夢のサヨナラ負けに笑顔なし

9回2死までノーノーも…降板後にまさかの展開
【MLB】オリオールズ 4ー3 ドジャース(日本時間7日・ボルティモア)
ドジャースの山本由伸投手は6日(同7日)、敵地でのオリオールズ戦に先発。9回2死まで無安打投球を披露するも、9回2死からホリデイに初安打となるソロを許し、惜しくもノーヒットノーランを逃した。チームは逆転負けを喫したため、試合後に笑顔はなく「試合に勝ち切れなかったのは、すごく悔しいです」と振り返った。
8回2/3を112球、1安打2四球、10奪三振という見事な内容だった。自身の投球について「キャッチャー(ロートベット)とは初めてだったんですけど、試合前も試合中もしっかりコミュニケーション取って、いいコース狙ってということで投げていけたので、その思い切りが良かったかなとは思います」と好投の要因を語った。ただ、球数が少ないわけではなかったので、当初は「まさか9回のマウンドに上がれるとは思ってなかった」という。
9回2死まで無安打の快投を続けたが、ホリデイにカウント2-1からのカットボールを右翼へのソロとされ、ここで降板。「すごい歓声が聞こえましたし、すごく背中を押されました」といい、最後は敵地のファンもスタンディングオベーションという異例の光景となった。
最後に打たれた1球については「いいコースにはいってましたけど、ちょうどカットボールにタイミングで合ってしまって。はい、そんな感じです」とコメント。打たれたことは「すごく悔しかったです。でも、最後に僕が選んだ球だったんですけど、悔しさと、やられたなという。はい、そんな感じです」と淡々と語った。
日本人投手は1996年9月17日(同18日)と2001年4月4日(同5日)に野茂英雄氏、2015年8月12日(同13日)に岩隈久志がノーヒットノーランを達成しているが、惜しくも3人目とはならず。
山本降板後、2点差で登板したトライネンが踏ん張りきれず。最後はスコットがサヨナラ2点適時打を浴び、ドジャースは5連敗。9月はまだ勝ち星がない。このため山本も「今日は勝てたら最高でしたが、やっぱり負けてしまったので悔しいですし、またこういったピッチングができるように頑張りたいと思います」と述べ、自らの快投にも笑顔は見せなかった。
(Full-Count編集部)