106億円のド軍守護神は「使えない」 球界OBが痛烈…代わりに提言した“守護神・大谷”

ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】
ドジャースのタナー・スコット【写真:荒川祐史】

プルーフ氏「私だったらショウヘイに抑え投手として出てきてもらうよ」

 ドジャースの守護神を務めるタナー・スコット投手に球界OBから厳しい声が上がっている。4年総額7200万ドル(約106億円)の大型契約でドジャース入りするも、山本由伸投手の白星を3度消すなど精彩を欠く投球が続いていることもあり、ポストシーズンでは大谷翔平投手を抑え起用することを提言した。

 米YouTubeチャンネル「JM Baseball」のポッドキャスト番組「ベースボール・トゥデイ」では、ワイルドカードを戦う際のローテーションについて議論。元ツインズで通算106本塁打のトレバー・プルーフ氏は「先発が3人必要。ヤマモト、スネル、グラスノーが先発、カーショーはロングリリーフ。これは起こるかわからないけれど、私だったらショウヘイに抑え投手として試合の最後に出てきてもらうよ」とプランを掲げた。

 司会のクリス・ローズ氏が驚きの表情を見せると、プルーフ氏は「試合終盤で崩れて負けている。だから、ショウヘイこそ、それ(抑え)をやるべき選手だ。立場を変えてグラスノーが抑えとして出てきてくれるとかだったらそれでも良いんだけど、今先発のローテーションにいる誰かを抑えに回すべき。彼らは絶対にそうしないといけない」と力説した。

「今のスコットは使えないでしょ? (起用は)できない! 彼はいい投手だし、いい給料ももらってる。彼の思い通りに物事が進んでいないけど、いずれ大丈夫になるよ。でも今は彼の話ではなく、チームが勝てるかどうか。(現時点では)勝つ可能性を最大限にするのは、彼を試合終盤で使わないことだ」

 一方で、大谷を救援で使う際には懸念もある。「原則、ショウヘイが入ってきたらDHを失うことになる。だから、色々と解決しないといけないことはあるけどそれが一番いい方法だと思う。デーブ・ロバーツ、(積極采配で)評価を得ようぜ。そうすることで彼らが勝つ可能性が最大限になる」と主張した。

 大谷は2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の決勝では、実際に抑えとしてマウンドに上がった経験がある。プルーフ氏は「その記憶は私にはあるから、可能なことだ。突拍子もないことを言っているわけではない。確かに少し怖いことかもしれないけど、彼はチャンピオンシップを獲るためにいて、その分の給料をもらっていて、ポストシーズンはレギュラーシーズンとはわけが違う。これはチームのために彼がすべきことだと伝えれば、彼は同意して絶対やってくれると思う」と勝利のための“奥の手”に自信を示した。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY