大谷翔平に浮かぶ“奇策” 指揮官は感謝示すも慎重「現実になるか分からない」

試合後、ロバーツ監督が大谷の外野起用に言及
【MLB】フィリーズ 9ー6 ドジャース(日本時間17日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手は16日(日本時間17日)、本拠地のフィリーズ戦に「1番・投手兼指名打者」で投打同時出場。投げては5回無安打無失点、打っては2年連続の50号を達成するなど投打で躍動するもチームは逆転負けを喫した。試合後、大谷はポストシーズンで外野を守る可能性について言及。デーブ・ロバーツ監督も「何でもやるという姿勢に感謝している」と大谷の献身に感謝するも「実際にどういう感じになるのか分からない」と明言は避けた。
大谷は5回68球(ストライク42球)を投げ、5奪三振1四球、無安打無失点の好投もリリーフ陣が打たれたことで今季2勝目を逃した。試合後、取材に応じた大谷は5回降板について「代えるかどうかの判断は監督に完全に任せているので、体の状態だけを伝えました」と話し、ロバーツ監督に判断を委ねていたことを明かした。
ドジャースは救援陣の不安定な投球が続いており、大谷のプレーオフでの救援起用案も浮上しているが「色々な人と色々な話をして。当然そのような話も出ました」と話すと「マウンドでももしかしたら外野もね。リリーフで行くということはその後のことを考えると外野の守備にもつかないといけないって事項もあったりするので、どんな状況になったとしても対応できる準備はしたいと思います」と今後を見据えた。
報道陣を通してその発言を聞いたロバーツ監督は「彼は素晴らしいチームメートだ。彼はワールドシリーズ優勝に貢献したいと思っている。私は全て(の大谷の思い)を知っている」と感謝するも、「実際にそれが現実になるのか分からない。彼は(ドジャースで)外野を守ったことはないが、(出来ることなら)何でもやるという姿勢に感謝している。でも、実際にどういう感じになるのか分からない。彼は今シーズン、フライをキャッチしていない」とプランは未確定であると語った。
続けて「ただ、全てのことに対して議題から外すことはするべきではない。様子を見よう。彼はそう言ってくれたことはグレートだ」と付け加え、今後のリリーフ陣の状態次第では大谷の“救援起用”を検討することを示唆した。
(Full-Count編集部)