大谷翔平、2年連続世界一への鍵…井口資仁氏が重視する「アドバンテージ」 日本Sとの違い

ポッドキャスト番組「Full-Count LAB」に登場した
2005年にホワイトソックスの正二塁手としてワールドシリーズ優勝に貢献した井口資仁氏が、ポッドキャスト番組「Full-Count LAB―探求のカケラ―」に出演した。日米で豊富な経験を基に、ダイエー(現ソフトバンク)、ロッテ時代に経験した日本シリーズとの違いや勝ち抜くための鍵について言及した。
ワールドシリーズと日本シリーズの最大の違いについて井口氏は「やっぱり注目度が全然違いますよね」と即答した。メジャーリーグ機構(MLB)は昨年の視聴者数が北米とアジアを合わせて平均3000万人に達したと発表した。「世界の注目度というところで考えると全く違います」。この規模感が選手に特別なプレッシャーと興奮をもたらすという。
「やはりホームとアウェーでの差というんですかね。アウェーでは非常にやりづらいというところがあると思います」。ホームチームの攻撃時は地鳴りのような歓声が続き、相手チームの攻撃時は静寂とブーイング。極端なコントラストはプレーの出来を大きく左右する。
井口氏が経験した2005年、アストロズと戦ったワールドシリーズは本拠地で初戦を迎え、いきなり2連勝。第3戦から敵地となったが一気の4連勝で世界一を決めた。「スタートがやはり本拠地だと流れに乗っていけるというところがあると思います」。同年のホワイトソックスは、レッドソックスとの地区シリーズ、エンゼルスとのリーグ優勝決定シリーズも第1戦を本拠地から始められたことで「プレーオフを通しても1敗しかしませんでしたので。本当に勢いのままワールドチャンピオンになったシーズンでしたね」と88年ぶりの快挙を振り返った。
また、当時と現在の変化についても言及した。「今はメジャーに挑戦している日本人選手は非常に多いですから。昔は『今年のプレーオフは誰も日本人いない』みたいなこともありました。今はワールドシリーズに出るようなチームにいっぱいいますからね」。日本人選手の所属球団としてはすでにカブスが地区優勝し、ドジャース、パドレス、メッツはプレーオフ圏内での戦いを続けている。
本拠地での“開幕権”をゲットできるかは勝率次第。昨年世界一のドジャースはナ・リーグ西地区首位にいるが、中地区、東地区の最高勝率球団を下回るのが濃厚。現状だとワイルドカードシリーズからのプレーオフとなる。まずは地区優勝してホームアドバンテージを獲得したいところだ。