引退カーショーの“怪記録”「頭が混乱」 MLBの歴史の中でも唯一…異次元の「96-101」

ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:ロイター】
ドジャースのクレイトン・カーショー【写真:ロイター】

222勝96敗、防御率2.54、3039奪三振のレジェンド

 レジェンド左腕は記録上でも傑出した存在だった。メジャー通算222勝、サイ・ヤング賞3度の実績を誇るドジャースのクレイトン・カーショー投手が18日(日本時間19日)、現役引退を表明した。メジャーリーグの長い歴史の中でも、先発投手として1000人以上の中で唯一の記録を達成していた。

 37歳のカーショーは2008年にメジャーデビュー。2011、2013、2014年にサイ・ヤング賞を受賞し、2014年にはリーグMVPに選ばれた。今季は20試合に登板して10勝2敗、防御率3.53。7月2日(同3日)には史上20人目、左腕としては4人目の通算3000奪三振をマークしていた。

 データに特化した米スポーツメディア「オプタ・スタッツ」は同日、カーショーの驚くべき記録を紹介。「MLB史上、通算150先発以上した投手は1000人超。そのうち、敗戦を喫するより無失点登板を達成する可能性の方が高かった先発投手は1人だけ。クレイトン・カーショー(現段階で先発して無失点が101試合、負けは96)」とX(旧ツイッター)に投稿した。

 19日(同20日)に本拠地で最終登板を予定しているカーショーは、18年間で452試合に登板し、うち先発は449試合。通算222勝96敗、防御率2.54。勝率.698で、2桁勝利13度に対し2桁敗戦を喫したのは2010年(13勝10敗)の1度だけと、負けない投手だった。今季も10勝2敗と高い勝率をマークしている。

 快記録を刻んだレジェンドにSNSでも惜別の声が相次ぐ。「真のレジェンド」「これはイカれたスタッツ」「もうクレイトン・カーショーのような選手は2度と現れない」「誰もが目撃者だった。とにかくとんでもないレジェンド」「彼に長く投げさせれば、彼は勝利を与えてくれる」「ばかげたスタッツがたくさんある中で、これにはまったくもって頭が混乱する」「全くもって信じがたい」など、その凄みに改めて驚く声が寄せられている。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY