山本由伸を襲った“悲劇の記録” 史上初の屈辱…LA放送席も絶望「ありえない」

粘りの投球で無失点も援護ゼロ
【MLB】ドジャース 2ー1 ジャイアンツ(日本時間19日・ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手は18日(日本時間19日)、本拠地のジャイアンツ戦で6回途中1安打無失点と好投した。しかし打線の援護に恵まれず、またしても12勝目ならず。実況席でも嘆きの声が上がった。
山本は5回1/3を投げて1安打無失点。渡米後ワースト6四球を与えるも、7奪三振。108球でストライク60球という内容だった。
両チーム無失点の状況が続いた4回、ドジャース放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」実況のジョー・デービス氏は「ヤマモトに対する無援護はありえない状況になっています。直近の2先発連続で7回1安打に抑えましたが、2試合連続7回1安打で抑えて勝ちがつかなかったのは史上初です」と指摘した。
すると、元サイ・ヤング賞投手で解説のオーレル・ハーシュハイザー氏は「(私は以前いい投手は)悪いことがあっても目をつぶることが出来ると言いいました。彼は少しフラストレーションを感じているでしょうが、アウトを奪うことに専念しています」とコメント。さらに「彼はそれが上手です。自分の仕事に集中することができます。去年のポストシーズンもそうでしたが、悪いことに目をつぶり、(投球に)影響することはありません」と続け、不動心で投げ続ける山本の姿勢を称えた。
その後、山本が投球ノートを広げながらアイアトン通訳らと話し合う場面がが映し出されと、デービス氏は「彼とウィル・アイアトン通訳は(第16代ローマ皇帝の)マルクス・アウレリウスの精神本を読んでいるでしょうね」とジョークを飛ばしていた。
山本は8月31日(同9月1日)のダイヤモンドバックス戦から3戦連続でハイクオリティスタートを達成するも、打線の援護なく勝ち星なし。前回12日(同13日)のジャイアンツ戦で7回1安打1失点と好投。しかし救援陣が崩れて勝ち星はお預けとなり、チームはサヨナラ負けを喫した。8月24日(同25日)のパドレス戦以来、勝利が遠ざかっている。
(Full-Count編集部)