ド軍ブルペンの“秘密兵器”になるか… 最低年棒の左腕が操るMLB上位10人の「最高級」

ドジャースのジャック・ドレイヤー【写真:ロイター】
ドジャースのジャック・ドレイヤー【写真:ロイター】

遅咲き26歳メジャーデビュー男に注目

 意外な男がキーマンとして注目されている。MLB公式サイトは20日(日本時間21日)、ポストシーズンで活躍が予想される「8人の過小評価されているリリーフ投手」を紹介。ドジャースからは今季MLB最低年俸の76万ドル(約1億1200万円)でプレーする26歳左腕の名が挙がった。

 マイク・ペテリレーロ記者がドジャースのキーマンとして挙げたのは、ジャック・ドレイヤー投手だ。今季メジャーデビューを果たし、ここまで64試合に登板。3勝2敗10ホールド4セーブ、防御率2.80をマークしている。

 記事では、投球1球ごとに失点期待値をどれだけ増減させたかを示すセイバーメトリクスの指標「Pitch Run Value」で、ドレイヤーが優れた2つの球種を持っていることに触れた。フォーシームについて「彼は同じ左腕のチームメートのベシアと似ており、ドライヤーの速球は球界で最高級にポップする球だ」と高く評価している。

 ドレイヤーの速球の平均球速は92.7マイル(約149.2キロ)だが、「Pitch Run Value」は+11を叩き出していることに注目。加えて打者の目線を変えさせるスライダーについては「ジャイロ回転するスライダーは今シーズン僅か7本しか長打を許していない」と言及。「Pitch Run Value」は+10で、MLB8位タイにランクインしているというデータを挙げた。

 同記事で「ドレイヤーはエリートな球種を2つ持っている。複数の球種でPitch Run Valueを10以上マークしたのは球界で僅か10人だ」と、その潜在能力を強調。それ以外の投手は、ギャレット・クロシェット(レッドソックス)、タリク・スクーバル(タイガース)、ジェイコブ・デグロム(レンジャーズ)、ポール・スキーンズ(パイレーツ)ら、メジャー屈指の投手が並ぶという。

 20日(同21日)のジャイアンツ戦でも最終回を3者凡退に締め、4セーブ目を挙げたドレイヤー。ドジャースはブルペンに不安を抱えるだけに、ポストシーズンでも重要な役割を任される可能性がありそうだ。

(Full-Count編集部)

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