大谷翔平に滲む“不満” LA放送局も注目…ベンチの行動に感銘「素晴らしい光景」

Dバックス戦に登板したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】
Dバックス戦に登板したドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

大谷は復帰後最長の6回を投げて無失点8K

【MLB】Dバックス 5ー4 ドジャース(日本時間24日・フェニックス)

 ドジャース・大谷翔平投手は23日(日本時間24日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦で今季最長となる6回を投げ、8奪三振5安打無失点と好投した。降板直後、マウンド上で見せた“振る舞い”にLA中継が注目。ベンチでの光景に感銘を受けていた。

 3-0でリードした6回2死一、二塁。大谷はモレノを中飛に打ち取って今季最長イニングを完遂した。しかし、降板直後は納得いかないといった表情を浮かべ、右手で頭を叩き、首を傾げる場面が中継映像に捉えられた。ベンチでは、マーク・プライアー投手コーチと会話をする場面があった。

 地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」では、実況のジョー・デービス氏が「マウンドを降りてとても不満そうです」と注目。「最後に何回か強打される場面がありました。彼は完璧主義者です。最初の13人に対して8奪三振をマークしましたが、最後の2イニングは三振が1つもありませんでした」とし、「満足するには三振を奪わないといけないということではないでしょうが、最後の2イニングは制球力の低下を少し感じていたのでしょう」と推測した。

 大谷はベンチに戻ると、プライアー投手コーチと激論する場面があった。解説を務める元米ソフトボール代表でアテネ五輪金メダリストのジェシカ・メンドーサさんは「プライアー投手コーチとショウヘイの間で、まだ続いているこの会話は素晴らしい光景ですね。最後の回で感じていたフラストレーションや、(今後の)やるべきことを語っているようです。熱感があるうちに、自分の言葉で感情を表しています。日記のようです」と驚いた様子。

「時に(二刀流をしていることが)いいように作用することがあります。(投手だけなら)ドツボにはまることがありますが、打者としてもプレーしているので(切り替えることができます)」と、メンドーサさんは分析していた。

 大谷の降板後にブルペンが炎上し、チームもサヨナラ負けを喫した。それでも、今季レギュラーシーズン最終登板を終えて14先発して防御率2.87、47イニングで62三振を奪った。9月は防御率0.00と復活を印象付けた。

(Full-Count編集部)

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