佐々木朗希は「別人に見えた」 ド軍指揮官が絶賛、苦境ブルペン救う快投「自信も遥かに」

Dバックス戦で力投したドジャース・佐々木朗希【写真:荒川祐史】
Dバックス戦で力投したドジャース・佐々木朗希【写真:荒川祐史】

最速99.8マイルを記録、堂々たる復帰登板

【MLB】Dバックス ー ドジャース(日本時間25日・フェニックス)

 ドジャースは24日(日本時間25日)、敵地のダイヤモンドバックス戦に延長の末5-4で勝利し、地区優勝へのマジックナンバーを「1」とした。メジャー復帰登板で1回無失点の好投を見せた佐々木朗希投手について、デーブ・ロバーツ監督は「彼は別人に見えた」と絶賛した。

 メジャー初のリリーフ起用について、ロバーツ監督は「ロウキについては、どうなるのか予想できない部分もあった。この機会を利用して救援陣に加わったわけで、彼にとっては未経験のものだった」と語った。終盤の2点リードという緊迫した場面での起用には「この瞬間に向けて準備するために、彼がやってきたことは、本当によかった。大舞台でのまれたりとかについても、私は心配はしていなかった。この男はキャリアを通じて、母国を背負いながら大きな試合で投げた経験がある。だからその部分については心配していなかった」と述べ、これまでに大舞台を経験してきたことをポイントに挙げた。

 佐々木は2点リードで迎えた7回から登板。先頭のマッキャンの初球に99.1マイル(約159.4キロ)を計測すると、2球で三ゴロに仕留めた。2死で迎えたバルガスにはこの日最速の99.8マイル(約160.6キロ)を投げ込み、最後は99.5マイル(約160.1キロ)で空振り三振。1回13球を投げて2三振を奪い、相手打線を3者凡退に抑えた。

 見事な投球内容を、ロバーツ監督は「彼は別人に見えた。我々は(以前に比べて)色々なことをシンプルにしたと思う。自信も遥かに増したと思うし、(気持ちの面で)確信できるものも増えたと思う。球自体も、明らかにシーズン序盤より良くなっている」と絶賛。佐々木とは試合後にはまだ話していないといい、「チームメートと祝福させてあげた。大きな勝利だ」と明かした。

 5月中旬から右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入りしていた佐々木は、約4か月ぶりの復帰登板。1年目でメジャーの壁も経験した23歳に対し、指揮官は「彼は今季、多くのことを学んだ。苦労したりだとか、試合に出られないことだったり、マイナーに行って調整して、そこから復帰して。彼はとにかくチームの助けになりたいと思っている。彼の成長と彼のやってきたことを、私は本当に誇りに思っている」と、その成長を称えた。

 メジャー初のリリーフ登板で結果を出し、苦戦が続いていたブルペン陣の救世主となる可能性も感じさせるマウンド。指揮官は「今回の登板を生かしていけるか、そして自信を付けていけるか見ていくつもりだ」と次回登板にも期待を寄せていた。

(Full-Count編集部)

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