防御率1位→10勝10敗の“悲劇”「恥ずべき球団」 怪物23歳に米同情「この男を自由に」

スキーンズは防御率&WHIPでメジャートップ
パイレーツのポール・スキーンズ投手は24日(日本時間25日)、敵地レッズ戦に先発登板。6回4安打無失点、無四球7奪三振の好投を見せ、防御率を1.97へと改善させた。一方で今季の勝敗は10勝10敗。史上初の“不名誉”な記録が生まれ、「パイレーツは恥ずべき球団」「彼をトレードしろ」と米ファンも苛立ちを見せている。
歴史的快投の裏で、チームの惨状に失意が広がっている。スキーンズは4回先頭を抑えた時点で防御率は再び1点台に突入。最終的に6回無失点に封じ、2点リードのままマウンドを降りた。しかし、後続が打たれて11勝目の権利は消滅。試合はパイレーツが延長11回の末に4-3で勝ったものの、シーズン最終登板となったスキーンズは勝ち越しできずに2年目を終えた。
1920年以降では球団初の防御率1点台をクリアし、同じ期間で23歳以下の投手が達成するのも1985年のドワイト・グッデン(20歳)以来4人目の快挙となった。しかし、データに特化した米スポーツメディア「オプタ・スタッツ」によると、1913年に防御率が両リーグで公式スタッツになって以降、200奪三振以上&防御率2点以下をクリアしながら勝ち越しできなかったのは、今季のスキーズンが初だとし、不名誉な記録が生まれてしまった。
投手の勝ち星はチーム状況、打線の援護などピッチャーがコントロールできる範囲ではないとされ、メジャーではあまり評価される指標ではない。とはいえ、今季のサイ・ヤング賞最有力候補が勝ち越しなく終わった事実に米ファンも怒りを隠せない。「この男を自由に」「これがパイレーツだ」「マジかよ……」「別のチームに行くべきだ」などと同情の声すら寄せられている。
(Full-Count編集部)