大谷翔平の164キロは「普通なら考えられない」 井口資仁氏が受けた衝撃「素質が違う」

井口資仁氏が見た大谷翔平の二刀流復帰
投手としてもエンジン全開となり、プレーオフでも期待がかかるドジャース・大谷翔平投手について、井口資仁氏がポッドキャスト番組「Full-Count LAB-探求のカケラ-」で投打二刀流復活で見せた凄みについて語った。
「164キロでしたっけ? さらに速くなっていて、ちょっと驚きですよね」
2023年9月の右肘手術後、今年の6月16日(日本時間17日)に投手として復帰し、3戦目となった同28日(同29日)のロイヤルズ戦の初回に101.7マイル(約163.7キロ)をマークした。手術からの復帰で球速が落ちる可能性もあるなか、衝撃的な出力を発揮している。「普通ならちょっと考えられないですけど、それをやってのけるのがおそらく大谷選手」。常識を超越した能力を称賛した。
「以前よりスピードが遅くなっていたら『俺もう投手やめた』って言いそうなタイプの選手なので、その辺はさすがだなと思いますね」
通常は実戦形式のライブBPから、マイナーでの調整登板を経て投手として復帰するが、大谷は打者として打線に欠かせぬ存在。それゆえにライブBPを経て、いきなりメジャーでの試合で短いイニングから徐々に投球回を伸ばしていった。調整方法も規格外だ。
「最初はライブBPで投げていましたけど、試合での出力というのは全く違うと思います。もう怪我につながらなければいいなという思いで見ていましたけど。やっぱり全く素質が違いますし、見ての通り164キロを出しちゃうんで。この辺が一番心配していたところでしたけど、全くいらなかったですね」

大谷の圧倒的なパフォーマンスに安堵し、改めて身体能力の高さを実感した。大谷以外の選手による投打二刀流挑戦について「やろうと思えばできると思う」という。ただ、「バッターでトップを取れる選手。そしてピッチャーとしてもサイ・ヤング賞を獲れるぐらい実力がある選手っていうのはいないですから」と大谷の異次元ぶりを強調。思わず「そういう選手が出てきてしまうと、僕たち半分しか仕事してないかもしれないですよね」と自虐的に語り、笑わせた。
ドジャースはプレーオフに挑む。大谷がどんな活躍で周囲を驚かせるのか、期待は高まる。