山本由伸が到達した“No.1”の座 無冠でもCY賞級の衝撃「.183」…2年目でエースの風格

2年目は12勝、防御率2.49、201奪三振をマーク
ドジャース・山本由伸投手は今季メジャー2年目を終え、12勝、防御率2.49、201奪三振など堂々たる数字を残した。ポストシーズンでもエースとしての働きが期待されている。タイトルこそ逃したものの、“メジャーNo.1”の勲章も手にした。
開幕投手を務めた今季は、チームの先発投手では唯一離脱することなくシーズンを完走した。オールスターにも初選出され、特に後半戦はさらにギアが上がる。8月31日(同9月1日)から3試合連続2桁奪三振、9月6日(同7日)の敵地オリオールズ戦では9回2死までノーヒットノーランの快投を演じた。
さらに、12日(同13日)ジャイアンツ戦も7回1安打1失点の好投。先発で2試合連続7回を投げ切っていずれも1安打以下は、1925年のダジー・バンス以来100年ぶりの快挙となった。打線の援護が少なく、ブルペン陣の不調で9月はわずか1勝ながらも、4先発で27イニングを投げて防御率0.67をマークした。
9月の驚異的な投球で、シーズンを通しての被打率.183はメジャートップ。まだ最終戦が残っているものの、1位の座はほぼ“当確”と言える状況だ。サイ・ヤング賞最有力候補のポール・スキーンズ投手(パイレーツ)も.199、サイ・ヤング賞2回のジェイコブ・デグロム投手(レンジャーズ)も.196。いかに今季の山本が“打たれなかった”のかは一目瞭然だ。
また、データに特化した米スポーツメディア「オプタ・スタッツ」によれば、防御率が両リーグで公式記録となった1913年以降、200奪三振以上、防御率2.50未満、被打率.200未満、WHIP1.00未満、被長打35本未満をクリアしたのも、1968年のボブ・ギブソン以来、メジャー2人目の偉業だ。
(Full-Count編集部)