山本由伸、最多の113球は志願の続投 「まだ余力があった」ド軍のWCS突破導くエースの投球

メジャー移籍後最多の113球
【MLB】ドジャース 8ー4 レッズ(日本時間2日・ロサンゼルス)
ドジャースの山本由伸投手が1日(日本時間2日)、レッズとのワイルドカードシリーズ第2戦に先発登板し、7回途中2失点(自責0)、9奪三振の好投。チームはワイルドカードシリーズ突破を決め、試合後に「1イニングでも長く投げるというのは、チームを助けることだと思う」と語り、113球の熱投を振り返った。
初回、2死一塁からヘイズを右飛に打ち取ったかのように見えたが、この打球を右翼手のT・ヘルナンデスが落球。2死二、三塁となり、スチュワートに右前2点適時打を浴び、不運な先制を許した。それでも山本は「状態は良かっただけに、いつも通り冷静に相手を見て投球していけたので、それが徐々にいい投球になっていくのに繋がったかなと思います」と冷静に振り返った。
2~4回は3者凡退に仕留め、6回には無死満塁のピンチを迎えるも、ヘイズを遊ゴロ、スチュワートを空振り三振、デラクルーズも空振り三振に仕留めて絶叫。決め球となったカーブについて「反応も有効な感じは見て取れたので、自信を持って投げました」と力を込めた。
6回を終えて「大ピンチになりましたけど、そこを乗り切って、まだ余力があったので、もう1イニングいけると言いました」と語り、デーブ・ロバーツ監督に続投を志願。7回2死一、二塁でマウンドを降りると、スタジアムから大きな拍手を受けた。球数は113球はメジャー移籍後最多だった。
山本は9月、4試合に先発して1勝0敗で防御率0.67。27回を投げて34奪三振、11四球、被安打7の内容で、防御率と被打率.081、WHIP0.67はメジャートップの成績で今季2度目の月間MVPに輝いた。レギュラーシーズンでは今季30試合登板して12勝8敗、防御率2.49をマーク。昨年のポストシーズンでは4試合登板で2勝0敗、防御率3.86でワールドシリーズ制覇に貢献していた。
(Full-Count編集部)