パドレスの怒り止まらず 終戦後に審判団と一触即発…“疑惑の判定”が呼んだ事態

パドレスはWCSでカブスに1勝2敗で敗れた
【MLB】カブス 3ー1 パドレス(日本時間3日・シカゴ)
2日(日本時間3日)に行われたカブス-パドレスのワイルドカードシリーズ第3戦は本拠地のカブスが3-1で勝利。地区シリーズ進出を決めた。しかし試合後、大いに荒れた。判定に納得のいかないパドレスナインは審判団に怒りを爆発させ、服を引っ張るなど一触即発の事態に発展した。
第1戦はカブス、第2戦はパドレスが制し、負ければ終わりの第3戦を迎えた。パドレスは先発のダルビッシュ有が1回0/3、21球を投げ4安打2失点で早々にKO。7回には守護神のロベルト・スアレスがソロを献上した。しかし9回、先頭のジャクソン・メリル外野手の一発で反撃。その後に事件が起きた。
ザンダー・ボガーツ内野手はフルカウントとなり、6球目の低めを堂々と見送って四球を確信した。しかし球審はストライクコール。ボガーツは驚きのあまり打席でしゃがみ込み、両手を広げて不満の色を隠せなかった。マイク・シルト監督も球審に詰め寄り、納得できずに猛抗議した。
実際、中継映像で表示されているストライクゾーンからはかなり外れており、MLB公式の「スタットキャスト」による“正確”なゾーンでもボールだった。もし四球で出塁できれば一打同点の展開。しかもパドレスは2者連続死球で好機を作っており、ボガーツの判定は大きな物議を醸すことになった。
最後は一本が出ずに無念の敗戦。パドレスナインは歓喜に沸くカブスをただ見つめるしかなかった。その後、審判団がパドレスベンチの横を通って球場裏に戻ろうとした時だった。パドレスの選手やコーチが柵を乗り越えながら放送禁止用語を浴びせかけ、バチバチの展開に。何とも後味の悪い試合となってしまった。