カーショーへのブルペン待機指令…編成トップが語る“緊張の瞬間” 迷い消し去った一言

フリードマン編成本部長が語るカーショーへの中継ぎ待機指令
【MLB】フィリーズ ー ドジャース(日本時間5日・フィラデルフィア)
ドジャースのクレイトン・カーショー投手は4日(日本時間5日)に開幕するフィリーズとの地区シリーズでブルペン待機する。通算223勝を誇るレジェンド左腕でありながら配置転換。アンドリュー・フリードマン編成本部長は第1戦前に記者会見に臨み、舞台裏を語った。
常勝・ドジャースを作ってきたフリードマン編成本部長でも、カーショーへの救援転向の依頼は緊張の瞬間だった。それでも、編成トップが感じていた不安はあっという間に消え去ったという。
「もちろんあのレベルの選手にお願いをする時は慎重になる。でも、カーショーは自ら迷いを取り払ってくれた。『勝つために何でもやる』と言ってくれたんです」
ドジャース一筋18年。今季は23試合登板で11勝2敗、防御率3.36と結果を出していたが、今季限りでの現役引退を決断した。
「他の投手たちが活躍する姿を見るのを本当に楽しんでいるし、自分自身も素晴らしい投球をしてくれました。多くのベテラン選手は引退間際になると成績が落ちて『潮時だ』と感じることもあるが、カーショーは全く違う。今年もチームの成功に大きく貢献してくれたし、『チームの勝利のためにできることをやる』という姿勢を早い段階から示してくれた」
将来の殿堂入りが確実視される左腕との会談。「我々にとっても話し合いはずっとスムーズでした」と笑顔を見せた。37歳の献身は間違いなくドジャースのワールドシリーズ制覇への力となる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)