大谷翔平に“完敗”…MVP2回ハーパーの失意　目は虚ろ、敗戦に滲む怒り「俺たちは見逃した」

ハーパーは大谷の前に投ゴロ、三振、三振

【MLB】ドジャース 5ー3 フィリーズ（日本時間5日・フィラデルフィア）

　悔しさを滲ませた。ドジャース・大谷翔平投手は4日（日本時間5日）、フィリーズとの地区シリーズ第1戦に「1番・投手」で投打同時出場。6回9奪三振3安打3失点の粘投でチームに勝利をもたらした。試合後、フィリーズの主砲ブライス・ハーパー内野手は自らの打撃を悔いた。

　初回2死の第1打席は投ゴロに倒れた。3回は1、2球とも100マイル（約161キロ）のフォーシームがど真ん中に投じられたが、空振り、ファウルで仕留めきれず。そして3球目のスプリットにバットが空を切った。6回は先頭で打席を迎えるも、カウント2-2からカーブに空振り三振した。

　直後の7回にテオスカー・ヘルナンデス外野手の3ランが飛び出し、フィリーズは反撃できずに本拠地での初戦に痛い敗戦を喫した。試合後、報道陣の取材に応じたハーパーにも失意の色がうかがえた。

　ハーパーだけでなく、首位打者を獲得したトレイ・ターナー内野手、本塁打＆打点2冠のカイル・シュワーバー外野手も大谷の前に3打数無安打に倒れた。ハーパーは「俺たちは（打てる）ゾーンに来た球で、痛打できたはずのボールをいくつか見逃してしまったと思う」と話し、「決めることができなかった、それだけ」と言葉少なかった。