湧き出てくる山本由伸の快記録… MLB150年史で他にたった6人、大偉業「1-1-3-7」

ブルワーズ戦で力投したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】
ブルワーズ戦で力投したドジャース・山本由伸【写真:荒川祐史】

9回111球で3安打1失点1四球7奪三振の完投

【MLB】ドジャース 5ー1 ブルワーズ(日本時間15日・ミルウォーキー)

 歴史的な快投だった。ドジャース・山本由伸投手は14日(日本時間15日)、敵地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発し、9回3安打1失点7奪三振で完投勝利を挙げた。カナダメディア「スタッツ・センター」によると、メジャーでもわずか7人目の偉業を成し遂げたようだ。

 敵地のブーイングを沈黙に変えた。初回先頭のチョウリオに初球96.9マイル(約155.9キロ)のフォーシームをスタンドに運ばれ、場内は狂喜乱舞した。しかしここで崩れなかった。山本は以降、丁寧な投球で凡打の山を築き、9回111球を投げて3安打1失点1四球、7奪三振でメジャー初完投を達成した。

 ドジャースの投手がポストシーズンで完投したのは、2004年の地区シリーズでホセ・リマが達成して以来21年ぶりの快挙。メジャー全体でも2017年のジャスティン・バーランダー以来、8年ぶりのことだったが、他にも記録はあった。

 カナダメディア「スタッツ・センター」は公式X(旧ツイッター)を更新。「敵地で行われたポストシーズンの試合で、1自責点以下&1与四球以下&3安打以下&7奪三振以上で完投した投手」を紹介した。1906年のエド・ウォルシュから始まり、1915年のルーブ・フォスター、1919年ホッド・エラー、1974年のバイダ・ブルー、1997年ジョン・スモルツ、2016年のジョニー・クエト、そして今年の山本でわずか7人しかいないという。

 大舞台で光り輝いたエースの投球。山本が歴史に名前を刻んだ。

(Full-Count編集部)

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