年俸25億円も“居場所”なきコンフォート 呼ばれない名前…明かした胸中「必要とされる時に」

ドジャースのマイケル・コンフォート【写真:荒川祐史】
ドジャースのマイケル・コンフォート【写真:荒川祐史】

コンフォートは今季打率.199、OPS.637と不振

 ドジャースは16日(日本時間17日)、本拠地で行われたブルワーズとのリーグ優勝決定シリーズ第3戦に勝利してシリーズ3連勝を飾った。今ポストシーズン全体で8勝1敗と快進撃を続ける中、“蚊帳の外”になっているのがマイケル・コンフォート外野手だ。彼は今何を考えているのか。古巣ニューヨークメディアが直撃した。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」は「元メッツのマイケル・コンフォート、ドジャースでの苦しいシーズンの中でポストシーズンを見つめる」との見出しでマイク・プーマ記者の記事を寄稿した。コンフォートはワイルドカードシリーズ、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズとロースター外。「この経験を楽しもうとしているし、すべてを吸収しようとしている。そして、今シリーズでも次のシリーズでも必要とされる時に備えて準備している」と心境を語ったという。

 メッツやジャイアンツで活躍し、1年1700万ドル(約25億4000万円)でドジャースに今季から加入。しかし開幕から不振続きで、138試合に出場して打率.199、出塁率.305、長打率.333、本塁打12本、打点36にとどまった。勝利貢献度WARも-0.7。シーズン中から批判の声が寄せられ、ポストシーズンでも出番のない日々を過ごしている。

「確かにロースターに入っていないのはモチベーションになるよ」。コンフォートは巻き返しへの思いを滲ませた。「個人的には苦しいシーズンだった。多くの困難があったが、こういうレベルのチームにいる以上、自分の役割に対する考え方を再調整しなければならなかった」とし、名門での“適応”に悩んだことが不振につながったとした。

 それでも「このチームがどうやって勝利を祝うか、選手層の厚さだけでなく、コーチングスタッフやトレーナー陣、分析部門を含めた全体の連携の仕方まで見て、本当に感銘を受けた」と明かし、優勝を狙う球団の結束力に刺激を受けている様子だった。

 ロースター枠は26。ポストシーズンでは特に投手の厚みをもたらす編成が多く、野手は必要最低限で組まれることが多い。ドジャースの外野手はテオスカー・ヘルナンデス、アンディ・パヘスが不動。守備走塁要員ではオースティン・ディーン、左投手に強いアレックス・コールの4人が選ばれている。はたしてチームがワールドシリーズ進出を果たした時、コンフォートの名前が呼ばれるだろうか。

(Full-Count編集部)

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